日本経済新聞

3月27日(金曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

クローズアップ

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

きつねそば・たぬきうどん、なぜ大阪にはない?

(1/2ページ)
2013/3/2 6:30
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
リプリント
共有

 大きな油揚げがのったそばを食べるには、大阪では「たぬき」、関東では「きつね」と注文しないと通じない。この違いは割に知られているが、なぜそうなったかは謎。同じ関西でも大阪と京都の「たぬき」はまた違うらしい。きつねとたぬきはどこで化けたのか。

大阪のたぬき(手前)、きつね(右奥)、ハイカラ(左奥)=大阪市中央区の「うさみ亭マツバヤ」
画像の拡大

大阪のたぬき(手前)、きつね(右奥)、ハイカラ(左奥)=大阪市中央区の「うさみ亭マツバヤ」

 一般に関東では油揚げがのったそば・うどんを「きつね」、天かすのせを「たぬき」と呼ぶ。一方、大阪で「きつね」といえば油揚げのうどんだけを指し、「たぬき」は油揚げののったそばになる。きつねそば、たぬきうどんはあまり見かけない。

◇            ◇

 まず、きつねの足跡を追ってみた。実はきつねうどんの発祥は大阪にあるとされる。船場にある1893年(明治26年)創業のうさみ亭マツバヤだ。

 3代目店主の宇佐美芳宏さんによれば「最初は『こんこんうどん』と呼んでいたようですよ」。初代はすし屋で修業を積み、うどん屋で独立した。いなりずしをヒントに、かけうどんと皿にのせた油揚げを別々に出したのが始まりだったらしい。

画像の拡大

 そのうちお客さんが油揚げをうどんに直接のせて食べるようになり、商人の街・船場で大ヒット。いつの間にか「きつねうどん」と呼ばれ、全国に広がっていったとみられる。

 次はたぬき。辻調理師専門学校(大阪市)の日本料理専任教授、杉浦孝王さんに聞いてみた。

 「たぬきが生まれたのは江戸時代の終わり、関西より関東が先だったようだ」と杉浦さん。最初はイカのかき揚げをそばにのせていたようだが、「関東ではごま油で揚げるので衣が黒っぽくなる」。茶色がかった濃い色がたぬきを連想させ、名前の由来になったらしい。

 ところが関東発のたぬきそばは、なぜか関西で広まらなかった。大阪城天守閣研究主幹の北川央さんも「江戸後期には関西でもそばが多く食べられていたのに」と首をひねる。そのうち「きつねがうどんなら、たぬきはそばのことだろう」との発想で、油揚げがのったそばを「たぬき」と呼ぶようになった、とする説が根強い。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

たぬき、きつね、うどん

関西のふしぎ

【PR】

【PR】

クローズアップ 一覧

フォローする

Myニュース

有料会員の方のみご利用になれます。
気になる連載・コラムをフォローすれば、
「Myニュース」でまとめよみができます。

参加者6万人超、宮城・南三陸「語り部バス」の磁力

 「未曽有」の3文字では形容しきれない――。南三陸ホテル観洋(宮城県南三陸町)の女将、阿部憲子さんは2011年3月11日の東日本大震災を振り返り、「千年に一度といわれる被害を簡単に表現してほしくない」…続き (3/9)

報道関係者向けの試乗会で金沢駅に入る北陸新幹線の車両(5日午前、金沢市)

北陸新幹線で故郷が変わる 3県出身経営者が期待

 東京―金沢間を最速2時間28分で結ぶ北陸新幹線には、首都圏などに在住する北陸3県ゆかりの人たちも期待を寄せる。同時に外から見ることで、北陸が飛躍するための課題も見えてくる。幼少期や学生時代を3県で過…続き (3/7)

タレント・女優。イラン出身の戦争孤児。93年に養母のフローラさんと来日。高校在学中にラジオ番組のリポーターに抜てき。その後、テレビの情報番組、ドラマ、講演、映画で活躍。舞台「志士たち」「新宿版 千一夜物語」にも出演。東海大学卒。

【最後の晩餐】かつては地球が滅びる前に「卵かけご飯」を食べたいと話していたけど、最近は気持ちが変わりました。やっぱり母の手料理がいい。世界中でこれほどおいしいものはないでしょう。「鶏のスープ」でも「ナスのトマト煮込み」でも構わない。その味を再現して最期を迎えられたら幸せです。母のことを思いながら自分の一生を終えたい。
=写真 編集委員 葛西宇一郎

サヘル・ローズさん 戦争と困窮と母の手料理

 「一瞬、大きな光と爆音を感じて……。すぐに意識を失ったんです」。気が付くと、重いがれきの下敷きになり、身動きがまったく取れなくなっていた。…続き (3/6)

新着記事一覧

最近の記事

【PR】

日経ウーマノミクス・プロジェクト

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について