食品機械のヤナギヤ、特注品の受注強化 小型も対象に

2010/11/17付
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 食品機械メーカーのヤナギヤ(山口県宇部市、柳屋芳雄社長)は特注品の受注を強化する。製造工程の一部だけの自動化や複雑な工程の効率化など、顧客の相談に製品企画部門と営業部門が共同で対応、小型機械の受注も引き受け新規顧客を開拓する。同社は練り製品製造器など主力の量産品の売上高が年間約20億円で、特注品は2億円程度だが3~5年で10億円に引き上げる。

 量産に適さない特注品は採算が合わないケースが多く、特注品の受注は大型機械が中心だった。しかし、30人いる営業マンのうちベテラン20人と製品企画部門が連動して、顧客からの相談に積極的に対応し、製造が可能かどうかを見極める体制を整えた。

 食品の安売り競争の激化で、食品メーカーは大規模な設備投資を控える傾向が続いている。一方で、一段のコスト削減などを目指すメーカーからは、小規模なラインの改良や改善の相談が増えており、そうしたニーズに対応する。

 実績も増え始めている。たとえば、宇部市の老舗和菓子店「吹上堂」は直径約3センチ、1個10グラムの小型の蒸しまんじゅう「利休さん」が主力製品。製造工程の大部分は他社製機械ですでに自動化している。しかし、皮が薄いため蒸し器に移し替えるのは、職人以外では難しかった。

 相談を受けヤナギヤは小型の自動整列供給装置を開発、先月、約600万円で納入した。蒸す前のまんじゅうを自動的に蒸す容器に落として並べる。店は課題だった作業時間の短縮と人件費の削減ができたという。

 さらに、食品以外の日用雑貨などでも問い合わせが増えており、食品機械が応用できないかを、素早く診断する。「どんな分野にも自動化へのニーズは残っており、きめ細かく対応する」(柳屋社長)考えだ。

 同社は魚のすり身で作るカニかま製造機でトップシェアだが、練り製品全体の生産が縮小する中、ペットフードや製薬会社向け錠剤成形機など対応分野を広げてきた。IH(電磁誘導加熱)式の揚げ物機や木綿豆腐自動製造機など数千万円クラスの他にない製造機の開発も進めている。

 同社の売上高は2010年3月期が28億円、11年3月期は30億円の見通し。

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