キルギス大統領選、前首相が当選 対ロシア関係強化へ

2011/10/31付
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 【ビシケク=金子夏樹】30日に投開票された中央アジア・キルギスの大統領選挙で、アタムバエフ前首相(55)が当選を確実にした。同氏はロシアが主導する「関税同盟」への参加を表明しており、ロシアとの関係強化が加速する見込み。一方、米国がアフガニスタンへの輸送拠点としているマナス基地の存続に否定的な見方を示すなど、米国とあつれきが高まる可能性もある。

 中央選管はアタムバエフ氏の勝利を発表した。アタムバエフ氏の得票率は63%(開票率95%)で、他候補を大きくリードしている。アタムバエフ陣営は31日未明、「当選に十分な票を確保した」と勝利宣言した。地盤である北部で支持を固めたほか、南部でも少数民族のウズベク系住民の支持を集めた。大統領の任期は6年で、再選は認められない。

 一方、南部を地盤とするタシエフ元非常事態相(43)など有力対立候補は、選挙に不正があったと批判。抗議デモに訴える可能性に言及し、南北の地域間対立が再燃する懸念もある。

 ウズベクでは昨年4月の政変で、バキエフ前政権が崩壊。権威主義的な大統領制から議院内閣制へ移行し、初めての大統領選となった。アタムバエフ氏は地域間の融和や、首相として取り組んだ経済回復の実績をアピール。「政治の安定が最重要課題」(会社経営者のカルブブ・マキエワさん、50)という国民の支持を広く集めた。

 外交面ではロシア寄りの姿勢が鮮明になる見通し。ロシアは国営ガス企業ガスプロムによる大型投資など経済支援策を相次ぎ打ち出し、アタムバエフ氏の当選を後押しした。アタムバエフ氏はロシアからの経済支援をテコに、経済回復を図る方針だ。一方、同氏は2014年に貸借契約の切れる米軍のマナス基地について、契約を延長しない可能性を指摘し、米国との関係が悪化する可能性もある。

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