米国産LNG本格輸出へ 政府が許可、日欧向け視野

2011/5/21付
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 【ニューヨーク=小川義也】米エネルギー省(DOE)は20日、メキシコ湾岸に液化天然ガス(LNG)基地を持つ米チェニエール・エナジーに対し、国産ガスの本格輸出を許可した。これまでは輸出先を米国と自由貿易協定(FTA)を結ぶ国に限定していたが、すべての貿易相手国に対象を広げた。新型ガス田「シェールガス」の開発が加速する米国では、潤沢で割安な天然ガスの輸出を目指す動きが広がっており、世界の天然ガス市場の動向にも影響を与えそうだ。

米マサチューセッツ州のLNGプラント=AP

 輸出は米連邦エネルギー規制委員会(FERC)の承認が条件となる。チェニエールは昨年8月、国産ガス年間最大約1600万トンを20年間にわたり輸出する許可をDOEに申請。昨年9月に米国とFTAを結んでいる国に限定した輸出許可を受けたが、輸出先の拡大を求めていた。

 チェニエールは新たな許可を受け、来年からルイジアナ州にあるLNG輸入基地「サビーン・パス」を輸出にも対応できるような設備の新設や改修に着手。早ければ2015年から、主にアジアや欧州にLNGの輸出を始める計画。日本の商社なども関心を示しているという。

 米国では2~3年前からシェールガスの生産が本格化。米国の天然ガスの指標価格は100万BTU(英国熱量単位)あたり4ドル前後と日本や欧州の半分程度にとどまっている。これまではアラスカ産を除けば、米国産の天然ガス輸出はほとんど前例がないという。

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