尖閣、日台関係に波及 船妨害と日本側に抗議

2010/9/14付
共有
保存
印刷
その他

 【台北=新居耕治】台湾の抗議船が当局の巡視船とともに尖閣諸島に近づき海上保安庁の警告を受けて引き返した問題で、尖閣の領有権を主張する台湾の外交部(外務省)は14日、同庁が抗議船の動きを妨害したとして日本側に抗議したことを明らかにした。海岸巡防署(海上保安庁)も、抗議船が尖閣に向かう場合は今後も同行すると明言。尖閣の火種が波及する形で日台関係が再び冷え込む可能性が出てきた。

 抗議船は「中華保釣協会」の活動家2人がチャーターした漁船で、日本の巡視船と接触した中国漁船の船長逮捕に抗議するなどとして13日午後に出港。2人は漁船の船員であることを示す「船員手帳」を取得しており、海巡署は「漁民の安全を確保する」として巡視船を同行させていた。

 巡視船の同行について、海巡署の王崇儀副署長は14日記者会見し「国家主権と国民の生命財産の安全を優先した」と説明。今後も漁船が抗議船として出港する場合は「漁業法により同行して安全を確保する」とした。

 台湾の馬英九政権が尖閣問題で強硬な態度に出ているのは、2012年の総統選の前哨戦となる今年11月の5直轄市長選をにらんだ面がある。選挙戦では与党・国民党の現職、カク龍斌台北市長などが苦戦しており、強硬姿勢を示して親中派や漁民層の支持を固める狙いがあるとみられる。

 馬政権では発足直後の08年6月、抗議船とともに台湾の巡視船が日本の領海内に侵入し、日台関係が冷え込んだ経緯がある。内政重視の強硬な態度を続ければ、関係が再びぎくしゃくするのは避けられない状況だ。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

海上保安庁抗議船船妨害抗議尖閣日台関係巡視船台湾台北

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 25日 7:01
25日 7:00
東北 25日 7:00
25日 7:00
関東 25日 21:43
25日 7:01
東京 25日 7:01
25日 7:00
信越 25日 7:00
25日 7:00
東海 1:31
1:31
北陸 25日 18:42
25日 7:01
関西 2:00
2:00
中国 25日 6:02
25日 6:00
四国 25日 6:02
25日 6:00
九州
沖縄
1:31
25日 21:49

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報