ロシア、エジプトに急接近 米と関係悪化突く

2014/2/14付
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 【モスクワ=田中孝幸】ロシアがエジプトとの関係強化に乗り出している。プーチン大統領は13日、今春の大統領選で当選が確実視されるシシ国防相と会談。2回目の外務・防衛閣僚協議(2プラス2)も開き、軍事分野での協力推進で一致した。昨年7月のクーデター後の米国とエジプトとの関係悪化を好機ととらえ、影響力拡大に躍起になっている。

 「大統領選への立候補を決めたと聞いている。国民にとって大変責任ある決断であり、仕事の成功を祈る」。プーチン大統領は13日、シシ国防相とモスクワ郊外の公邸で会い、出馬への全面的な支持を表明した。

 エジプト暫定政権の最高実力者として知られるシシ国防相の外遊は昨年の政変後、今回が初めて。プーチン大統領が外国の閣僚級との会談に応じるのも異例で、軍が主導するエジプト暫定政権とロシアとの関係強化を印象づけた。

 エジプトはサダト政権時代の1970年代に軍事的に緊密だった当時のソ連との関係を見直し、対米関係の強化にかじを切った。カーター大統領の仲介でイスラエルとも平和条約を締結。米国から年13億ドル(約1300億円)の軍事援助を得てきた経緯がある。

 しかし、昨年の軍事クーデターによる民主化の後退を懸念した米オバマ政権は、エジプトへの軍事支援の一部を凍結した。これを機に内政不干渉を掲げて民主・自由を重視する欧米の価値にとらわれない外交を展開するロシアは、中東での存在感向上に向けてエジプトと再接近。2プラス2も新設し、昨年11月にはカイロで初会合を開催していた。

 ロシア側には米国などの働きかけで長年閉ざされてきたエジプトの兵器市場に食い込みたい思惑もある。ロシアメディアによると今回の2プラス2ではロシア産の最新鋭防空システムや戦闘機を含む20億ドル規模の武器輸出について協議。ロシアのラブロフ外相は記者会見で「軍事技術協力に弾みをつける諸文書の作成を急ぐことで合意した」と語った。

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