中国の大卒就職内定率35%に低下 13年春、ミスマッチなど響く

2013/6/12付
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 【広州=桑原健】中国で大学生の就職内定率が大幅に低下している。今年6~7月に卒業を控えた大学生の今春時点での内定率は35%と、前年から12ポイント下がった。この10年間で大学などへの進学者数は3.3倍に膨らんだが、学生が希望する職種は少ない。雇用のミスマッチに加え、年明けからの景気減速で雇用環境が一気に冷え込んだ。

 中国各地の新聞は「就職が最も厳しい年」と伝える。通常なら、4月には大学生の50%前後の就職が決まり、卒業を挟んで年内に90%が就職する。ところが調査会社の麦可思などによると、今年4月の就職内定率(雇用契約を結んだ割合)は35%。北京市の大学生や短大生が対象の別の調査では5月の内定率が33.6%にとどまった。

 広東省広州市の職業紹介所にいた大学4年生の場合、内定先はわずか1社。しかも専門の電気工学とは関係ない販売員の仕事という。「同級生で就職が決まったのは約3分の1しかいない」

 中国では大学などへの進学者が急拡大。今年の卒業生は約700万人に増える見込みだ。だが中国の労働集約型の経済構造は変わっておらず、国内総生産(GDP)に占める3次産業の割合は10年間で3ポイントしか上昇していない。大学生が希望する仕事はもともと少なく、最近の景気減速で求人数がさらに減少した。

 このまま内定率が上がらなければ、就職できない大学生らが共産党体制に不満を持ち、社会不安が急速に高まる恐れもある。地元経済紙によると、中国政府は今月に入って、国有企業に「社会的な責任を積極的に果たす」ために大卒者の採用を拡大するよう要求した。

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