2035年に原油243ドル IEAが世界エネルギー見通し

2010/11/9付
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 【ロンドン=岐部秀光】国際エネルギー機関(IEA)は9日、2010年の「世界エネルギー見通し」を発表し、現在のエネルギー政策を各国政府が継続した場合のシナリオとして2035年の原油価格が1バレル243.8ドルに上昇すると予想した。田中伸男事務局長はエネルギーを巡る状況について「前例のない不確実さに直面している」と述べた。

 同シナリオでは世界のエネルギー需要は現在の122億トン(石油換算)から180億トンに拡大する。需要増大の多くは中国など新興国が占める見込みだ。

 「見通し」は温暖化対策や省エネなど各国政府の政策の実現規模に対応して3つのシナリオを用意。各国政府が表明済みの温暖化対策を実行に移した場合の中心シナリオでは35年の価格は1バレル204.1ドルと予想した。思い切った温暖化対策が採用された場合のシナリオでは1バレル162.6ドルと予測している。

 中心シナリオでは風力や太陽光を利用した再生可能エネルギーの利用を促す政府の支援が09年の570億ドルから、35年には2050億ドルに増えると予測。このためエネルギー需要全体に占める再生可能エネルギーの割合は7%から14%に倍増するとした。

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