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[FT]薄熙来事件が暴く中国の腐敗度

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2012/10/9 7:00
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(2012年10月5日付英フィナンシャル・タイムズ紙)

 来るべき薄熙来氏の裁判は、共産党が一握りの腐ったリンゴを一掃できることを示す証拠になる――。中国共産党は、世界がこう考えることを望んでいる。

■支配層は腐敗とは無縁という「神話」

全国人民代表大会に出席した薄熙来氏(3月12日、北京)=ロイター
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全国人民代表大会に出席した薄熙来氏(3月12日、北京)=ロイター

 ところが実際には、中国の最高幹部の1人だった政治家の失脚と、殺人、セックス、カネ、権力にまみれたスキャンダルの生々しい詳細は、逆の効果をもたらした。

 腐敗の露見から薄氏の妻・谷開来氏による英国人実業家ニール・ヘイウッド氏の殺害に至るまで、この浅ましい事件は中国国民と世界に、腐敗が頂点まで及んでいることを知らしめた。

 共産党は過去30年間にわたり、下位の役人の間では腐敗や不正行為があるかもしれないが、体制を支配するのは大衆に仕える潔癖で無私無欲のエリートだという認識を注意深く育んできた。

 何億人もの国民を赤貧から救った中国の目覚ましい発展と、政府高官を取り巻く秘密主義が相まって、公正で慈愛に満ちた皇帝が北京から采配を振るうとするこの見方を大勢が受け入れた。

 今から1年前、中国・烏坎村の住民が地元の腐敗した役人に対して反乱を起こし、機動隊を相手に長期戦を繰り広げた時も、住民は国の指導者への永遠の忠誠を強調し続けた。

 中国各地で次々沸き起こる小規模な反乱では、デモ参加者は必ずと言っていいほど、中国の賢明な指導者が地方の腐敗を知りさえすれば、「機械仕掛けの神」のように舞い降りて裁いてくれると信じている。

 今は引退しているが、30年近く中国が専門だった西側の上級外交官はフィナンシャル・タイムズに対し、薄氏の事件を機に高級官僚も下っ端の役人と同じくらい汚れていることに自分もようやく気づいたと打ち明ける。

■薄氏は例外ではない

 薄氏のスキャンダルに続き、世界のメディアはほかの指導者が築いた財産を相次ぎ暴露して薄氏は例外ではないとの見方を強めた。

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