プーチン氏勝利、得票6割超す ロシア大統領選

2012/3/5 10:55 (2012/3/5 13:08更新)
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 【モスクワ=金子夏樹】4日投票のロシア大統領選挙は即日開票され、4年ぶりの復帰を目指すプーチン首相(59)が6割を超す得票率で当選を決めた。社会の安定と経済成長を導いた実績を強調して保守層や地方の有権者の支持を固め「強権」との批判をかわした。新しい任期は6年。都市部を中心に「反プーチン」を掲げる抗議運動が広がる中、民主化の路線は引き続き問われる。経済面では資源依存からの脱却などの課題も背負う。

ロシア大統領選の勝利宣言をするプーチン首相(左、4日、モスクワ)=ロイター
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ロシア大統領選の勝利宣言をするプーチン首相(左、4日、モスクワ)=ロイター

 プーチン氏はロシアの指導者として、メドベージェフ大統領との「双頭体制」も含め2000年から18年に及ぶ異例の長期体制を敷く。選挙直前の一部メディアとの会見では経済面を中心に日本との関係を深めつつ、北方領土問題の最終解決に意欲を示した。北方領土を訪問したメドベージェフ大統領の下で停滞感が目立っていた日ロ関係の強化に期待もある。

 中央選挙管理委員会の発表(開票率98%時点)によると、プーチン氏の得票率は約64%に達した。04年の大統領選での得票率(71%)は下回ったが、6割を超す得票率を次期政権の基盤強化につなげる考えだ。

 プーチン首相は4日夜(日本時間5日未明)、モスクワで開かれた支持者の集会に姿を現し、涙を浮かべながら「開かれた公正な選挙で勝利した」と宣言した。5月の就任式で、ソ連崩壊後の新生ロシアの第4代大統領に正式に就く。プーチン氏はメドベージェフ氏を後継の首相に指名する意向を示してきた。

 旧ソ連国家保安委員会(KGB)などを経て、大統領府に入ったプーチン氏はエリツィン初代大統領の後継指名を受け2000年から2期8年間、大統領を務めた。08年に任期を「連続2期まで」と定めた憲法に従い大統領職を腹心のメドベージェフ氏に譲った後も、実権を握り続けた。

 前政権時代に「強いロシア」の復活を掲げたプーチン氏は今回の選挙戦で、年金や教員給与の引き上げなど「ばらまき政策」を約束し、有権者の支持をつなぎ留めた。

 08年の憲法改正で大統領の任期が4年から6年に延び、24年までの長期政権も視野に入れた。ただ、すでに12年に及ぶプーチン体制では秩序の回復を名目にした強権的な手法や汚職の広がりが深刻になり、都市部を中心に民主化を求める中間層による「反プーチン」運動が広がっている。

 ロシア経済は石油や天然ガスなどの輸出をてこに11年に4.3%の実質成長率を記録するなど好調を保つ半面、資源への依存は深まった。欧州経済の失速が響く恐れも強まっている。公約した投資環境の整備など経済構造の改革により持続的な成長を実現できなければ、政治情勢が不安定さを増す可能性がある。

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