ブラジルに初の女性大統領 与党候補ルセフ氏が当選
経済発展へ「開放的な通商続ける」

2010/11/1付
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 【サンパウロ=檀上誠】ルラ大統領の任期満了に伴い10月31日に実施されたブラジル大統領選挙の決選投票は同日夕(日本時間1日午前)に投票が締め切られ、選管当局による即日開票の結果、与党・労働党の初の女性候補、ジルマ・ルセフ元官房長官(62)の当選が確実になった。就任は2011年1月1日で、任期は4年。

 開票率約99.99%時点の中間集計によると、ルセフ氏の得票率は56.05%。選管当局が「当選確実」と宣言した。

 ルセフ氏は、好調な経済や、高い人気を誇るルラ大統領の支援を背景に、労働党の支持基盤である中低所得層の票をまとめた。首都ブラジリアで勝利集会に臨んだルセフ氏は「ルラ政権で実現したブラジルの発展を継続していく」と宣言。「保護主義に走らず、開放的な通商政策を続ける」と経済政策の継続を訴えた一方、最近の通貨レアル高にも触れ「投機や過度の流動性を防ぐため、国際的な規制が必要だ」との認識を示した。

 ブラジルは今年、7%台の成長が見込まれるなど経済が好調。ルセフ候補はルラ政権に引き続き、中低所得層の底上げや社会資本整備を通じて経済拡大を目指している。一方、急速な資金流入に伴うレアルの上昇や、複雑な税制や労働制度を背景とした競争力低下への対処が、喫緊の課題となっている。

「国民から託された重要な使命、受け止めた」ブラジルに初の女性大統領

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 ブラジル大統領選挙は10月3日の第1回投票では、既存政党に不満を持つ都市住民票が第三極の候補に流出。ルセフ氏は得票率が47%にとどまり、当選に必要な過半数に満たなかった。

 8年ぶりの政権奪還を目指した野党・ブラジル社会民主党の候補、ジョゼ・セラ前サンパウロ州知事(68)は、治安対策の強化を訴えたほか、ルラ政権下で相次いだ与党の汚職問題を追及したが、得票率は43.95%と伸び悩んだ。

 ルセフ候補の当確が伝えられると同国最大の都市、サンパウロの目抜き通りでは支持者が大きな歓声を上げ、花火が上がった。クラクションを鳴らして走る車の姿も見られた。

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