汚染水、大量に流れ出ても…専門家「魚などに蓄積ない」

2011/3/30付
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 万が一、福島第1原発にある汚染水が大量に海に流れた場合の影響はどうなるだろうか。放射性物質の量にもよるが、専門家は「ただちに魚介類や海藻に蓄積していくとは考えにくい」と話す。

 海洋生物環境研究所の御園生淳研究参与によると「海の拡散効果は大きい。海産物に取り込まれる段階で放射性物質の濃度はかなり低くなってる可能性が高い」と説明する。現在、福島県沖を南下している親潮は、茨城県沖で蛇行し、房総半島の沖を東に向かって流れる。このため「汚染水が房総半島沿岸域など日本近海に影響を及ぼすとは考えにくい」(御園生研究参与)。

 仮に放射性物質が魚介類の体内に取り込まれていくとすると、プランクトンや海藻から貝類・小魚、大きい魚への食物連鎖の中で濃縮・蓄積されていくと考えられる。

 国際原子力機関(IAEA)は放射性セシウムの場合、魚で海中濃度の100倍、貝・イカ・タコで30倍、甲殻類30倍に濃縮されると試算する。ただ、いずれも水槽の中で約1年かけて実験したデータで、実際の自然環境でそのままあてはまるかはよくわからない。

 これまで核実験などで出た放射性物質を取り込んだ魚を食べて人体に影響があったという報告は世界的にみてほとんどない。

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