病原体の侵入伝える必須たんぱく質、阪大が解明

2010/5/31付
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 大阪大学免疫学フロンティア研究センターの熊ノ郷淳教授と高松漂太助教らは、病原体の体内侵入を攻撃担当のリンパ球に知らせるために不可欠なたんぱく質を解明した。関節リウマチや多発性硬化症、がんなどの治療薬開発の足がかりになる成果という。米科学誌ネイチャー・イムノロジー(電子版)に31日掲載される。

 体に備わる免疫システムでは、樹状細胞という伝令役のリンパ球が外敵の侵入を認識すると、移動して攻撃担当のTリンパ球に伝える。Tリンパ球は病巣に素早く集まり病原体を退治する。

 研究チームは特殊な顕微鏡などを使い、マウスの樹状細胞の動き方を詳しく調べた。危険を感知した樹状細胞はリンパ管まで移動し、リンパ管を構成する細胞の間を通過。このときに、「セマフォリン3A」というたんぱく質が樹状細胞を後ろから押していた。セマフォリン3Aは樹状細胞のたんぱく質と結合しており、この結合相手がない樹状細胞はリンパ管を通過できなかった。

 研究チームは人でも同様の仕組みがあるとみている。関節リウマチや多発性硬化症などの自己免疫疾患、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などの治療薬の開発に役立つ可能性があるという。

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