資生堂、仏子会社の売却でロレアルと協議開始

2013/10/18付
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 資生堂は18日、仏化粧品子会社を同業大手の仏ロレアル社へ譲渡する方向で協議を始めたと発表した。ロレアルが日本円換算で約300億円の買収額を提示し、両社で独占交渉契約を結んだ。資生堂は2013年3月期に最終赤字に転落し、不採算部門の整理など事業の再構築を進めている。

 売却交渉するのは、資生堂の子会社のカリタ社とデクレオール社の2社。カリタとデクレオールは美容室向けにヘアケア関連商品を販売している。

 資生堂は1986年にカリタ社を約9億円で買収。高級美容サロンを使うカリタの顧客へ、資生堂ブランドを提案し、欧州市場への拡販の足がかりをつくると期待した。買収後は資生堂がもつフランスの工場で新商品の共同開発に取り組んだほか、日本国内でカリタ社商品の販促も手掛けた。

 また資生堂はスキンケア化粧品なども手掛けるデクレオール社を2000年に数十億円で買収した。同社ブランドの商品に資生堂の技術を吹き込んだほか、アジア市場へも販路を広げた。カリタ、デクレオールとも最近は事業が伸び悩んでいたもようだ。

 資生堂は10年に約1700億円で買収した米ベアエッセンシャル社の業績不振や、中国事業の失速で前期8年ぶりに最終赤字に転落。今期は会長から復帰した前田新造社長の下、事業の選択と集中を進めており、今回の譲渡はその一環だ。

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