FX売買高、5月過去最高 波乱相場でユーロ急増

2010/6/1付
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 ユーロが急落するなど外国為替相場が波乱の展開を見せるなか、個人投資家が証拠金を元手に外国為替を売買する外国為替証拠金(FX)取引が活発になっている。東京金融取引所のFX取引「くりっく365」の売買高は5月、4カ月ぶりに過去最高を更新した。個人の短期売買が、為替相場を揺さぶる可能性も強まっている。

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 1日発表された「くりっく365」の5月の売買高は前月比74%増の1500万枚(枚は1万通貨単位)と3カ月続けて増加、これまでの最高だった1月(997万枚)の約1.5倍に拡大した。内訳をみると「ユーロ・円」の取引が前月比で約2.3倍、「豪ドル・円」が約2.1倍になった。一方「ドル・円」は10%増にとどまっており、ユーロと豪ドルの取引が主導するかたちで全体の売買が増加。取引所以外の店頭取引でも「ユーロや豪ドルの取引が大幅に増えた」(大手のひまわり証券)という。

 ユーロや豪ドルの売買が活発だった理由は2つある。

 まず、南欧の財政不安や市場全体のリスク回避の流れから、ユーロと高金利通貨の豪ドルは5月初めから急落。それらを買っていた個人は損失確定の取引を迫られ、売買高が増加した。

 さらに、5月半ば以降はユーロと豪ドルの急落に歯止めがかかったなか、今後の反発を見込む買いと一段の下落を予想した売りが交錯して売買高が膨らんだ。

 5月半ば以降はユーロも豪ドルも安値圏のなかで上昇と下落を繰り返している。このためFX取引の主体は、デイトレーダーのような短期の売買が中心になっている。

 欧州では金融機関の損失が拡大する懸念も浮上しており、今後もユーロが本格的に反発する可能性は小さいと見る向きが多い。ユーロや豪ドルの相場は荒い値動きが予想されるなか、「短期売買をする個人の持ち高が一方向に傾いた場合は相場を大きく揺さぶりそう」(インヴァスト証券の三ケ田裕信氏)という。

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