インパクト・インベストメント

2013/6/26 20:42
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 収益を求めるだけでなく、社会や環境問題の解決を目的とする投資。主に途上国の低所得層向けビジネスを手がける非営利団体や企業への投資を指す言葉として使われる。

 英国のキャメロン首相が6月初旬、主要8カ国(G8)首脳会議のサイドイベントとして、同投資の促進を提唱する国際フォーラムを主催したことで注目を集めた。2010年には米金融大手のJPモルガンが同投資を「勃興しつつあるアセットクラス(投資対象資産)」と評したリポートを発行するなど金融業界でも知名度が高まっている。

 インパクト・インベストメント専門ファンドとして著名なのは、07年に設立されたメキシコの「IGNIA」。ラテンアメリカで低価格の浄水器や携帯通話サービスを提供するベンチャー企業などに出資してきた。日本総合研究所によると、投資のリターンを示す内部収益率(IRR)が6~7年で40%近くに達した案件もあるという。

 インパクト・インベストメントの主な投資家は、収益とともに名誉も求める欧米の超富裕層。大手金融機関のプライベート・バンキング部門が取り扱いを拡充している。運用実績が蓄積されるにつれ、機関投資家の参入も増えてきた。日本総研の菅野文美副主任研究員は「投資によって社会問題をどれほど解決できたかなどの評価基準作りが課題」と指摘する。(本多奈織)

[2013年6月23日]

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