石原氏全開、嘉田氏は安全運転 第三極デビュー戦

2012/12/1付
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党首討論会に臨む日本未来の党の嘉田代表(左)と日本維新の会の石原代表(30日午後、東京都千代田区)
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党首討論会に臨む日本未来の党の嘉田代表(左)と日本維新の会の石原代表(30日午後、東京都千代田区)

 30日の日本記者クラブ主催の党首討論会は、民主、自民両党に挑む第三極のうち日本維新の会代表・石原慎太郎氏と、日本未来の党代表・嘉田由紀子滋賀県知事の事実上のデビュー戦となった。石原氏は対中強硬論や自主憲法制定など持論を展開。嘉田氏は党の看板とする「卒原発」を繰り返し、安全運転に徹した。新興政党でも理念や政策の違いが浮き彫りとなっている。

■「首相には平沼君を推薦」

 「尖閣をどうしますか。灯台、船だまりを造りなさいよ。日本をチベットにしないためにね」。石原氏が「次の首相候補」と名指しして自民党の安倍晋三総裁に迫ったのは、沖縄県・尖閣諸島の実効支配の強化だった。尖閣問題は石原氏を国政復帰に向かわせた動機の一つ。日中関係の悪化については「中国の責任だ」と言い切った。

 持論の自主憲法制定でも「吉田茂元首相が憲法を破棄し、新憲法を作らなかったのは最大の罪」と気炎を上げた。

 維新は日本経済新聞の最新の世論調査で「投票したい政党」で自民に次ぐ2位に入った。石原氏は「いかに大きな第二極をつくるか」と述べ、比較第1党が有力視される自民党に次ぐ議席獲得を目指す考えを示した。ただ自らが代表を務める維新の首相候補を問われると「橋下徹君が一番ふさわしいが、当分大阪市長の席を離れられない。平沼赳夫君を推薦したい」とはぐらかした。

■経済・金融政策には不安も

 未来の嘉田代表は「大地を汚し、ふるさとを奪う原発から10年後までの卒業をめざす」と表明。「卒原発」を掲げて勢力結集を目指す立場を打ち出したが、新党改革の舛添要一代表から経済・金融政策を問われると「内需拡大」や「女性の稼ぐ力」などに言及しただけで、不安ものぞかせた。

 未来の政策は中学生までの子ども1人当たり年間31万2000円を支給する手当の創設など、国民の生活が第一の小沢一郎代表の政策が下敷きだ。小沢氏との関係をただす質問には「なぜ小沢さんをそう怖がるのか。小沢さんを使いこなせずに官僚を使いこなすことはできない」と述べた。

 討論会に先立ち、嘉田氏は都内のホテルで小沢氏と会談した。討論会と同じ時間帯に文化放送番組に出演した小沢氏は「いずれ嘉田さんは国政に関心を持って出るだろう」と語った。ただ、嘉田氏は県庁内で記者団に「(国政進出は)全くない」と否定した。小沢氏については「『良薬は口に苦し』だ。苦い薬だけど効果的な薬だ」と評価。未来が擁立する候補者が100人に届くとの見通しも示した。

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