TPP協議、神経戦の様相 9カ国と事前交渉一巡

2012/2/23付
共有
保存
印刷
その他

 日本の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加に向けた関係9カ国との事前協議が23日までに一巡した。シンガポール、ペルーなど6カ国は日本の交渉参加を了承したが、米国、オーストラリア、ニュージーランドは態度を保留。政府もこの3カ国から一度の協議で了承を得られないのは想定内だが、自由化の果実をにらんだ各国の揺さぶりが本格化しつつある。

 ◆3カ国以外は「了承」 日本が交渉に加わるには交渉中の9カ国すべての了承が要る。政府は1月半ばから、各国に順番に交渉団を派遣。ベトナム、ブルネイ、ペルー、チリ、シンガポール、マレーシアの6カ国からは了承を取った。

 残る3カ国では米国を「最難関」と位置づけて長期化を想定。農業大国の豪州、NZとも複数回の協議が必要とみていた。その意味ではこれまでの協議は順調といえる。米国との21、22日の協議は7日の局長級協議に続いて2回目。知的財産、関税撤廃など交渉21分野について「かなり細かい突っ込んだ協議をした」(外務省の片上慶一経済外交担当大使)という。

 収穫は全分野の交渉の詳細な情報を得られたことだ。条文案は見れなくても得られる情報は格段に増える。「議論されていたことが誤解や過剰な心配であることが明確になる」(枝野幸男経済産業相)効果を期待する。

 ◆日本の譲歩に狙いも 保険や自動車など懸案分野で、米国政府は具体的な要求をしなかった。米政府も議会と業界団体との調整をへて、日本政府に何を求めるか戦略を練るとみられる。米国の支持取り付けを急ぐ日本の譲歩を引き出す狙いもありそうで、神経戦の様相を呈してくる。

 一方、21、23日に協議団を派遣した豪州とNZは日本の交渉参加への態度表明を保留。ともに日本を歓迎する姿勢は示したものの、乳製品や牛肉などでの市場開放を求めている。農業大国の両国は支持表明を遅らせ、農産物市場の開放を促す戦略とみられる。砂糖や小麦など日本にとっても譲歩しにくい品目が並ぶ。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワードで検索

TPPニュージーランド枝野幸男TPP協議

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 22日 7:01
22日 7:01
東北 12:10
1:16
関東 22日 7:01
22日 7:00
東京 22日 7:01
22日 7:00
信越 22日 7:00
22日 7:00
東海 19:11
13:00
北陸 22日 7:00
22日 7:00
関西 22日 7:01
22日 7:01
中国 22日 7:00
22日 7:00
四国 22日 7:01
22日 7:00
九州
沖縄
6:00
23日 6:00

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報