オスプレイ、岩国基地に陸揚げ 地元は強く反発
週末にも米に専門家チーム派遣

2012/7/23付
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 米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイ12機が23日午前、民間輸送船で山口県の米軍岩国基地に到着し、陸揚げが始まった。相次ぐ墜落事故を受け、政府は安全性を確認するため専門家チームを週末にも米国に派遣する。米軍は安全性確認まで試験飛行を控えるが、10月初旬から沖縄の米軍普天間基地で本格運用する方針は変えておらず、地元は強く反発している。

米軍岩国基地にオスプレイが陸揚げされた(23日、山口県岩国市)

米軍岩国基地にオスプレイが陸揚げされた(23日、山口県岩国市)

 オスプレイを載せた輸送船は23日朝、岩国基地に接岸し、搬入を始めた。オスプレイは岩国基地で整備した後、試験飛行したうえで普天間基地に配備する。

 森本敏防衛相は同日午前、防衛省内で記者団の質問に答え、陸揚げ作業について「大きな混乱もなく始まり、ほっとしている。安全性を確認し説明することに努力する」と述べた。

 在京米大使館は同日午前、オスプレイ配備に関して「日本防衛に極めて重要な要素であり、アジア太平洋地域の平和と安全を維持する助けとなる」との声明を発表。安全性が再確認されるまでは「日本でのいかなる飛行も控える」と強調した。

 藤村修官房長官も同日午前の記者会見で「安全性が再確認されるまでいかなる飛行運用も行わない」と指摘。そのうえで「引き続き沖縄配備への理解が得られるよう全力を尽くしたい。今は地元の納得が得られている状況ではない」との認識を示した。

 渡辺周防衛副大臣は同日午前のTBS番組で、防衛、国土交通両省の担当者や民間の航空工学専門家らで構成する専門家チームを週末にも米国に派遣する考えを示した。4月にモロッコで起きた事故調査結果の説明を受け、独自に分析を加える。6月の米フロリダでの事故の調査結果は米側が8月中に示す予定だ。

 一方、山口県の二井関成知事は同日午前、山口県庁で「安全性が確認されないままの強行だ。政府との信頼関係が崩れれば(岩国基地での)空中給油機受け入れなど在日米軍再編への対応も見直さなければならない」と指摘。25日にも上京して防衛相らに抗議する。

 オスプレイは開発段階から事故が相次ぎ、安全性への懸念が強い。ただ日米安全保障条約で定める事前協議の対象ではないため、日本政府は配備計画の見直しは求めない考えだ。

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