未来面は、日本の将来像を読者、企業、記者の3者が一体となって考えていく新しい紙面です。大震災を乗り越え、この国をどう作りかえていくのか――。今年度の通年テーマは「○○○○○日本を始めよう」です。

アイデアを実現できる日本を始めよう 読者からの投稿 第25回(8月6日)

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2012/8/6 3:30
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■今こそ日本の教育改革を

中佐翔也(19) 滋賀県 大学生

 将来の日本を支えるのは誰でしょうか? それは、若者です。確かに、今すぐにアイデアを実現できる社会を形成するのも大事ですが、一時的なものになる恐れがあります。より大事なのは、アイデアを実現できる社会を形成し、維持していくことです。そのためには、若者が自由な発想でアイデアを生み、それを実現できる力を持つことが不可欠です。しかし、現行の教育制度ではそういう力を持った若者を輩出できません。というのも、現行の教育は結果の平等という思想に根ざしているからです。そこで、生徒が興味・関心を持った事柄について、自主的に情報収集をしてもらい、そして、発表してもらいます。この作業を円滑に進めるために、先生が援助するのです。しかし、生徒が興味・関心を持つためには、一定の知識の習得が不可欠です。そこで、初等教育現場で幅広く知識を生徒に教えます。この教育制度の下なら、自由な発想を持ちそれを実現できる力を持った若者を輩出でき、本目標を達成するのではないでしょうか。

■アイデアブリーダーの設置を

浅野孝志(43) 東京都 銀行管理職

 アイデアは生き物であり、それゆえ、育てるステップが必要です。アイデアの具体的な実現をサポートする「アイデアブリーダー」を産官学共同で設置してはどうでしょうか。アイデアの多くは必ずしもそのまますぐに使えるものではないでしょうが、具体化していくために育てるステップが必要だと思います。多くのアイデアは実現のためのもうひと手間を加える前に終わってしまうことが多いと考えられるので、アイデアブリーダーは「出てきたアイデアを否定せず、実現するためにはどうするかを一緒に考える」役割を担います。アイデアブリーダーに求められる資質は、アイデアを実現するために世の中の既存の仕組みを上手く活用していくコーディネート能力です。独創的なアイデアを出すことは苦手でも、出てきたアイデアを世に活かすという使命感を持ったアイデアブリーダーが集まる、よろず相談可能な産官学共同のサポート機関をつくり世のアイデアの卵を育てましょう。

■国民SNSで情報共有し総合力を発揮

平野哲(51) 千葉県 商社

 パソコン、携帯、スマホ、のみならずテレビも使って、老若男女が気軽にタイムリーに情報発信し共有できるシステムを公的に作って活用してはどうでしょう。リタイアした人が指導したり、災害情報や急な病気のお助け情報や、育児の相談に地域のベテランがアドバイスしたりします。ITを有効活用して、地域の、国の絆を再構築しましょう。

■起業版・松下政経塾を

橋本義幸(39) 神奈川県 情報処理

 リスクを取りやすい社会を作るため、国でビジネスコンペをして、それに上位で入った人(例えば1000人)を月30万円で3年間(1人当たり約1000万円)で自由に起業の準備をしてもらいます。年間予算にしても100億円程度、公共事業をするよりは格段に安く、将来に役立つ雇用を生むと思います。

■違いを「奨励」し、失敗を認めよう

川崎一彦(64) 北海道 大学教授

 私はここ20年ほど大学だけではなく、初等中等教育においても(1)創造性と(2)自己効力感(自分でも出来るという確信)をすべての授業における到達目標として実践研究を行ってきました。他の国、他の都道府県、他の人とは違うアイデアを生み出し、そしてそれを実践に移さないとNIPPONの将来はない、との確信からです。この目標に到達するためのNIPPONの問題点を2つだけ指摘させて下さい。(1)〈違いを認める〉→〈違いを奨励する〉気風を増長しましょう。日経2010年9月16日付夕刊に掲載された「(経済今昔物語)仕事の風景(1) 就職氷河期、個性は封印」は個性、創造性に逆行するNIPPONを報じた衝撃的な記事でした(2)制度疲労、課題先進国NIPPONには〈想定外〉のソリューション(解決方法)が必要です。 失敗を認めよう。思いきって若者や女性のアイデアも実行してもらいましょう。

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