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インテル新CPU「アイビーブリッジ」を試す(前編) 新技術で消費電力削減
フリーライター 竹内 亮介

(1/3ページ)
2012/4/30 7:00
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 インテルは4月24日、新しいCPU(中央演算処理装置)を発表した。第3世代の「Core iシリーズ」で、コードネーム「Ivy Bridge(アイビーブリッジ)」と呼ばれていた製品だ。現行の第2世代Core iシリーズ、コードネーム「Sandy Bridge(サンデーブリッジ)」に比べ、回路配線幅の縮小による消費電力の低下、内蔵するグラフィックス機能の強化、高速インターフェースの追化など多岐にわたって改善しているという。

最上位「Core i7-3770K」の実勢価格は2万8000円前後
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最上位「Core i7-3770K」の実勢価格は2万8000円前後

 このアイビーブリッジの実力を2回にわたって検証する。今回は新CPUの改善点を中心にまとめ、次回は合わせて登場した新チップセットの機能紹介、およびサンデーブリッジとアイビーブリッジの性能を比較する。

■4コアが中心、メモリー容量で2モデルに

 アイビーブリッジは、インテルが約1年4カ月ぶりに一般市場向けに投入する製品で、最終的には現行のサンデーブリッジをすべて置き換える予定という。なおブランド名は「Core iシリーズ」で変更はない。

 今回発表された製品は、主演算基が4基(4コア)でキャッシュメモリーの容量が8メガバイトと大きい高性能パソコン向けの「Core i7」と、同じく4コアだがキャッシュメモリーの容量が6メガバイトと少ない普及モデル向けの「Core i5」の2つ。主なラインアップと実勢価格は次ページのにまとめた。

東京・秋葉原では29日午前0時過ぎに発売が開始された
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東京・秋葉原では29日午前0時過ぎに発売が開始された

 最大の特徴は、現行のサンデーブリッジの基本設計はそのままに、内部の配線幅を32ナノ(ナノは10億分の1)メートルから22ナノにした点だ。配線幅を狭くすると消費電力が低下するほか、高い周波数で動作する製品が作りやすくなる。

 さらに今回、新技術「トライゲートトランジスタ」も採用した。CPU内部のトランジスタに3次元構造を取り込んだもので、インテルが2002年に発表した技術である。半導体メーカーでも同技術を取り込んで生産を開始したのはインテルが世界で初めて。こうした取り組みにより、消費電力を大幅に削減できたという。

「トライゲートトランジスタ」の様子。立体的に構築することで、より効率よく命令を伝え、電力の漏れを防げるようになるという
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「トライゲートトランジスタ」の様子。立体的に構築することで、より効率よく命令を伝え、電力の漏れを防げるようになるという

 実際にサンデーブリッジの「Core i7-2700K(周波数3.5ギガヘルツ)とアイビーブリッジの「Core i7-3770K」(同3.5ギガヘルツ)を自作パソコン(8ギガのメモリー、128ギガの半導体ディスク)に組み込んで比較してみた。すると、CPUを変えただけで約18Wほど消費電力が低下した。

 消費電力が低下すればCPUの発熱も下がる。発熱が下がれば冷却装置を簡略化できるため、よりコンパクトな筐体のパソコンにも高性能なCPUを組み込めるようになるだろう。冷却ファンの風量が少なくても十分に冷却できるようになるため、パソコンの動作音も小さくなり、静かに作業が行えるようになる。

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