せっかく高速無線LANを導入したけれど、いまひとつ速度が出ない――。「期待はずれだった」「最新型でもこの程度?」と思っている人もいるのではないでしょうか。しかし、まだあきらめる必要はありません。今回は無線LANの電波状況を改善し、速度をアップするコツを解説します。

図1 速度が遅い場合の4つの対策方法 せっかく11nの無線LANで接続しても、電波の状態が悪いと、通信速度が遅くなる。こんなときは、図2~図5の4つの方法を試してみるとよい。
「せっかく高速の11n(IEEE 802.11n)を導入したのに、速度が数十Mbpsしか出ていない」「奥の部屋では、そもそも無線LANがつながらない」。無線LANでは、電波の状態が悪いと、「遅い」「つながらない」といったトラブルが起こってしまう。
こんな状況に陥っても、あきらめるのはまだ早い。電波の特性を理解すれば、対処方法が見えてくる。少しの工夫で、電波状態を改善し、通信速度を向上させることが可能なのだ。
以下では電波状態を悪化させる原因と、その対処方法を見ていこう(図1)。
■アンテナや配置を一工夫
まずは、親機のアンテナの向きと、電波強度の関係を知っておこう(図2)。
電波は、アンテナと垂直な方向が強く、水平な方向が弱いという特性がある。もしアンテナが可変の親機なら、アンテナの位置を変えることで電波状態を改善できる。
平屋などで遠くまで届くようにするには、アンテナを垂直に立てる。一方、上の階でも高速に通信したいときは、アンテナをやや寝かせるのがよい。
次にチェックしたいのが、障害物だ。電波は、間に障害物があると弱くなってしまう。特に、鉄の扉やコンクリートの壁などは影響が大きい。
そこで、親機の配置にも注意したい。もし可能なら、パソコンとの間に壁などの障害物ができるだけ少なくなるような位置に置くのが理想だ。
もう1つ、高さも考慮しよう(図3)。よくあるのが、床の上に親機を置くようなケース。
こうすると、パソコンとの間にあるイスや棚などの障害物の影響を受けて、電波状態が悪くなってしまう。
こんな置き方をしている場合は、使用するパソコンと同程度の高さに親機を配置するとよい。

図2 アンテナと垂直な方向に電波は飛ぶ 無線の電波は、アンテナと垂直な方向が強く、水平方向は弱い。アンテナが可変の親機なら、傾きを調整することで、電波状態が良くなることがある。

図3 障害物は電波を弱くする 親機とパソコンの間に障害物があると、電波の状態が悪くなる。障害物の影響を受けないように、パソコンと同じ程度の高さに親機を置くのが望ましい。
無線LAN、IEEE 802.11n、電波、速度、高速化、アンテナ、2.4GHz帯、5GHz帯
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