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将棋電王戦でミスなく仕事 「代指しロボット」の舞台裏

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2014/4/9 7:00
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 プロ棋士とコンピューターソフトが対局するイベント「第3回将棋電王戦」(主催:ドワンゴ、日本将棋連盟、全5局を異なる場所で開催)では、コンピューターの指示した手を将棋盤上で再現する“代指しロボット”の「電王手くん」が採用されている。2014年3月15日に開催された第1局では、休憩も含めて10時間20分に及ぶ長丁場を終始無難に動作し続けた。開発を指揮したデンソーウェーブ制御システム事業部技術企画部製品企画室主任の澤田洋祐氏への取材に基づいて、電王手くんの活躍の裏側に迫った。

 有明コロシアムで行われた第1局では、電王手くんを対局場の畳の上に置いただけのように見える。だが、実際はその下にある床面に固定していた。対局場は床面に対して30cmほど上げ底になっており、電王手くんのコントローラーもこのスペースに格納していた。コントローラーは、対局場の外にある控え室のコンピューターと有線LANでつながっていた。

対局場と床面。対局場は床面に対して30cmほど高くなっていた
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対局場と床面。対局場は床面に対して30cmほど高くなっていた

デンソーウェーブの澤田洋祐氏

デンソーウェーブの澤田洋祐氏

 澤田氏によれば、第1局の設置環境は全5局の中ではまだマシな方だったという。第3局の会場である「あべのハルカス」では電王手くんをじゅうたんの上に、第5局の「東京・将棋会館」では畳の上に設置せざるを得ない。こうした柔らかい床面に設置する場合は、揺れへの対策が重要になる。

■駒を成らせる動きに工夫

 開発陣の工夫の跡がしのばれたのは、駒を成らせる動きである。まず将棋盤上にある対象の駒を吸着し、その駒を将棋盤の外にある治具に立てて置く。その後、反対側から吸着し、将棋盤上の所定のマスに置くという手順で実現している。駒を立てるための治具は、電王手くんの左斜め前方に設置した。

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