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BRTで仮復旧の気仙沼線、JR東日本が整備に着手

2012/5/23 9:30
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 JR東日本は2012年5月21日、東日本大震災で被災したJR気仙沼線をBRT(バス高速輸送システム)で仮復旧するための工事を開始した。BRTによる仮復旧の対象となる区間は気仙沼-柳津間の55.3kmだ。このうち気仙沼-本吉間の21.3kmの工事を先行して進める。2012年内の一部供用を目指して、まずは同区間内の最知-陸前階上間(約2.1km)の整備に着手した。

 JR東日本と宮城県気仙沼市などは、5月7日に開催したJR気仙沼線復興調整会議(座長:岸谷克己国土交通省東北運輸局鉄道部長)の第5回会合でBRTによる仮復旧に合意した。計画では、約6割が専用道、約4割が一般道を走行する。BRTの専用道は、鉄道軌道を撤去して整備。運行ダイヤなどは未定だ。

JR気仙沼線の仮復旧に採用が決まったBRTのイメージ図。鉄道との乗り継ぎの様子(資料:JR東日本)
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JR気仙沼線の仮復旧に採用が決まったBRTのイメージ図。鉄道との乗り継ぎの様子(資料:JR東日本)

専用道を走行するバスのイメージ(資料:JR東日本)
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専用道を走行するバスのイメージ(資料:JR東日本)


■定員は70人で20~30分おきに運行

バスの定員は約70人を想定している(資料:JR東日本)
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バスの定員は約70人を想定している(資料:JR東日本)

 JR東日本が気仙沼市に示した資料によると、バスの運転間隔は20~30分おきで、運賃は鉄道と同程度とする。車両は幅2.5m、全長11~12m、高さ約3mの大型バスで、定員は約70人を想定している。地元との調整を経て9駅以上を設ける。

 JR気仙沼線の復旧をめぐっては、宮城県の登米市と南三陸町がBRTでの仮復旧に賛成する一方、鉄道での本格復旧の確約を求める気仙沼市が合意を拒んできた経緯がある。同市はJR東日本と協議を進めるなかで、本格復旧をバスではなく鉄道とする意思が確認できたとし、BRTでの仮復旧に合意した。復旧費用についてはJR東日本が単独で捻出するのが難しいことから、同市は国に対して支援を要望する方針を示している。

(日経コンストラクション 木村駿)

[ケンプラッツ2012年5月22日掲載]

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