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アップルが先制、一歩も引かないサムスン スマホ訴訟合戦の波紋(上)

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2012/2/27 7:00
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 米Apple(アップル)社と韓国Samsung Electronics(サムスン電子)社が知的財産権侵害に関する訴訟合戦を世界各国で繰り広げている。スマートフォンやタブレット端末市場の覇権は互いに譲れないからだ。この訴訟を詳しく分析すると、エレクトロニクス機器メーカーの知的財産権活用戦略が転換点を迎えつつある様子が浮かび上がってきた。全2回でお届けする。

 スマートフォンやタブレット端末における知的財産権の侵害で、Apple社とSamsung社が激しい訴訟合戦を繰り広げている。始まりは2011年4月だった。Apple社が米国カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に、Samsung社がスマートフォン「Galaxy S(ギャラクシーエス)」やタブレット端末「Galaxy Tab(ギャラクシータブ)」などでApple社の知的財産権を侵害したとして提訴したのだ。

 訴状には、Samsung社に対する痛烈な批判が並ぶ。例えば「SamsungのGalaxy製品群における、Appleの知的財産権の目に余る(flagrant)容赦のない(relentless)コピーは、Appleの投資からSamsungが利益を得るのを許すことになる。その上、Appleのトレード・ドレス[注1]やアイコン商標の強さを希薄化し、Appleがこれまでの製品で培ってきたブランド価値を貶める恐れがある」――といった具合だ[注2]。侵害をやめるよう働きかけたが受け入れられないため、訴訟に踏み切るしかなかったとApple社は説明している。

■世界各国に飛び火

 この提訴に端を発した一連の訴訟は、欧州各国や韓国、日本、オーストラリアなど世界中に飛び火した(図1)。各国で、Apple社とSamsung社が互いの知的財産権の侵害を訴え合っている。

図1 2011年4月から世界各国で訴訟合戦を繰り広げる2社  Apple社が米国でSamsung社による知的財産権侵害を訴えたことに端を発する両社の争いは、あっという間に世界中に広がった。Apple社の主張を認める国もSamsung社の主張を認める国もある。図には2011年11月までの主な動きを示した。同月以降も両社の訴訟合戦は続いており、着地点は見えない。
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図1 2011年4月から世界各国で訴訟合戦を繰り広げる2社  Apple社が米国でSamsung社による知的財産権侵害を訴えたことに端を発する両社の争いは、あっという間に世界中に広がった。Apple社の主張を認める国もSamsung社の主張を認める国もある。図には2011年11月までの主な動きを示した。同月以降も両社の訴訟合戦は続いており、着地点は見えない。

 序盤は、Apple社に有利な判決が相次いだ。例えばドイツでは、地裁が2011年9月に「Galaxy Tab 10. 1」がApple社の「iPad(アイパッド)」のデザインに酷似しているとして販売差し止めを命じた。Samsung社はデザインを一部変更した「Galaxy Tab 10.1N」を投入する必要に迫られた。オランダでも同年8月にGalaxy SなどがApple社の特許を侵害しているとの判断が下り、Samsung社は販売差し止めに追い込まれた。

[注1]米国の判例で認められている知的財産権。色や形、包装などによる、その製品やブランド独特のイメージのこと。
[注2]2011年6月にApple社が提出した修正版の訴状から引用した。

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Apple、Samsung Electronics、スマートフォン、タブレット端末、特許、知的財産権、デザイン、訴訟、iPad、iPhone、Galaxy、Google、Nokia

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