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東京五輪が消した町 原宿・御徒町・田町・汐留…

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2013/9/20 6:30
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JR原宿駅の駅舎は大正時代に建てられた。元の地名は「穏田」、現在は「神宮前」になっている
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JR原宿駅の駅舎は大正時代に建てられた。元の地名は「穏田」、現在は「神宮前」になっている

 1964年(昭和39年)開催の東京五輪は、東京を大きく変えた。国立競技場などのスポーツ施設が生まれ、首都高速道路や新幹線が整備された。一方でなくなったものもある。その代表格が町名。原宿や御徒町など歴史的な町名が消えた。川や都電の一部も姿を消した。前回の東京五輪で「変わったもの」を探してみた。

■原宿駅の住所は神宮前

 9月の平日、JR原宿駅周辺は、若者であふれていた。竹下通りの前では、カメラを構える外国人の姿が目に付く。原宿は東京でも屈指の知名度を誇る場所だ。

 しかし実は、原宿という名前の町は存在しない。原宿駅周辺も竹下通りも、住所でいえば「神宮前」だ。原宿駅の由来となった町名が、なくなっているのだ。どういうことか。地図研究家の今尾恵介さんに聞いた。

 「1962年(昭和37年)に『住居表示に関する法律(住居表示法)』が施行となり、日本中で住所の再編が進みました。原宿はその過程でなくなった町名の1つです」

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 原宿というのは古い地名で、かつてここが宿場町だったことにちなむ。1906年(明治39年)に駅ができた際も、古くからの地名を駅名とした。周囲には原宿のほか、穏田(おんでん)や竹下町という町名があったが、これらがすべて住居表示法に従い「神宮前」に再編されたのだ。

 町名の変遷をまとめた「東京23区 地名いまむかし」(都営バス資料館編)によると、再編後の町名として「原宿」を残すか「穏田」を残すかで意見が分かれ、明治神宮にちなんで「神宮前」にすることで折り合った、という。最終的に町名が変わったのは東京五輪の翌年、1965年(昭和40年)のことだった。

 原宿だけではない。「御徒町」「田町」「田原町」「稲荷町」なども町名としては姿を消した。いまは駅名に残るだけだ。「谷町」「高樹町」は首都高速道路のジャンクション名などにその名を残している。いずれも1964年から66年の間に町名が変わった。

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