首相、福島原発「冷温停止状態」宣言 目標1カ月前倒し

2011/12/16付
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 政府の原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)は16日、東京電力福島第1原子力発電所の事故収束に向けた工程表のステップ2の完了を決定した。首相は「原子炉は冷温停止状態に達し、不測の事態が発生した場合にも敷地境界における被曝(ひばく)線量が十分低い状態を維持できる」と宣言。「安定状態を達成し、事故そのものが収束に至ったと判断される」と表明した。

 政府と東電が4月に作成した工程表は安定冷却までをステップ1、冷温停止状態までをステップ2と定め、事故収束を目指してきた。ステップ1は7月に達成。ステップ2は来年1月の目標を1カ月前倒しで終えた。

 首相は「住民ができる限り早く帰還し、生活を再建できるよう政府一丸となって取り組む」と強調した。政府は半径20キロメートル圏で原則立ち入り禁止の警戒区域の解除を検討する。しかし、福島県双葉郡の原発付近の自治体の一部では長期間、居住困難な地域も残る見通しだ。

 福島第1原発は3月11日の東日本大震災発生直後に全電源を喪失。冷却機能を失い、1、3号機が水素爆発した。冷却機能を回復し、原子炉の冷温停止の状態に至るまで9カ月がかかった。

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