スマートフォン(多機能携帯電話=スマホ)やタブレットといった端末で、映像や音楽のメディアファイルを再生しようとすると、パソコンなどからファイルをコピーして端末側に取り込んだり、再生できる形式にファイルを変更したりする必要がある。これらの作業は手間がかかるし、ストレージやメモリーの容量が少ない端末では保存できる映像や曲数も少なくなる。
だが、OS(基本ソフト)が「ウィンドウズ7」のパソコンを持っているなら、こうした課題を簡単に解決できる。「メディアストリーミング」機能を使えば、パソコンのハードディスク駆動装置(HDD)に保存したメディアファイルに各端末から無線LANでアクセスし再生できるからだ。
ノートパソコンなら一般的に500ギガバイト以上、デスクトップパソコンなら2テラバイト程度のHDDを搭載する。デジタルカメラの画像はもちろん大容量の映像ファイルでもたっぷりと保存できる。パソコンのHDDを活用することで、端末のストレージやメモリーの容量にかかわらず楽しめる。
■対象は「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」フォルダーなどのファイル
メディアストリーミングは、決められたフォルダーに保存したメディアファイルに対し、LAN内の端末からアクセスを許可し、再生できるようにする機能だ。
ウィンドウズ7側の準備作業は非常に簡単。設定画面で「コントロールパネル→ネットワーク」を選択し、さらに「インターネット→ホームグループと共有に関するオプションの選択→共有の詳細設定」とたどり、上から4番目にある「メディアストリーミングの設定」で「メディアストリーミングオプション」を開き、「メディアストリーミングを有効にする」をクリックするだけでよい。
端末から見ることができるのは「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」のフォルダーにあるファイルだけだ。端末で見たいファイルを事前にこれらのフォルダーに移しておこう。画像なら「ピクチャ」に、映像は「ビデオ」、音楽は「ミュージック」にコピーする。これでパソコン側の準備は終了だ。
■端末側には「DLNA」対応の再生アプリを導入
端末側にも準備が必要だ。アプリのマーケットから「DLNA(Digital Living Network Alliance)」対応の再生アプリをダウンロードしておこう。
DLNAは、家電やパソコンなど様々なメーカーの製品をスムーズに接続できるようにするために結成された業界団体。ここのガイドラインに対応しているならアプリ画像や映像、音楽を自由に再生できる。
たとえばアップルの「iPhone」や「iPad」を使うなら、アルファシステムズ(東京・渋谷)のソフト「Media Link Player Lite」(ML Player、以下同じ)がある。
利用は簡単だ。まずML Playerのアイコンをタッチすると、ファイルを再生できるパソコンが一覧で表示される。ファイルを保存しているパソコンの名前をタッチすると再生できるメディアの種類が表示される。
あとは画面の指示に従って、再生したいファイルを選択すればよい。有料版もあるが、今回のようにパソコンに保存したファイルを再生したいだけなら無料版でもよいだろう。
ウィンドウズ7、メディアストリーミング、iPad、iPhone、スマートフォン
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