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それでもソニーはまだ闘える

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2014/2/13 7:10
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 2月6日(日本時間)の報道によると、ソニーは「VAIO(バイオ)」ブランドで展開してきたパソコン事業を売却し、17年間続いたパソコン事業に終止符を打ったことがはっきりした。平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)はまた、テレビ事業のてこ入れのため、同事業を分社して子会社にすることを決定した。平井社長は現時点ではテレビ事業の売却の予定はないと明言したが、条件のよい売却案件を検討しないのは、同社にとって愚かなことだといえるだろう。そんな案件があったら、の話だが。

記者会見でパソコン事業売却を発表したソニーの平井社長兼CEO(6日)=AP
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記者会見でパソコン事業売却を発表したソニーの平井社長兼CEO(6日)=AP

 とはいえ実際、どこがソニーのテレビ事業を引き受けたいと思うだろうか。同社のテレビ事業は過去10年間で80億ドル近くの損失を出し、韓国のサムスン電子やLG電子に急速に市場シェアを奪われている。米国市場や他の西側の市場への影響力拡大に躍起になっている中国のテレビ製造会社の台頭でも打撃を受けている。今年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で、私は中国の海信集団(ハイセンス)、TCL集団、ハイアールが際立った製品を展示していたのを見た。より高価格なパネルを手がけ、いずれも事業の維持に苦闘するソニーやパナソニック、シャープといったメーカーに対抗し、こうした企業が今後、どんどん世界市場に食い込んでいくだろうと予測している。

 ソニーはこうなる運命だったのだろうか? 絶対そんなはずはない。

■PSPですでに将来を見ていた

 ソニーは2005年に早くもプレイステーション・ポータブル(PSP)を発売したときにはすでに、将来を見通していた。しかし、その方向へ踏み出さなかった。それでもその後の数年、ソニーは市場の先駆者の座を維持しうる技術力をもっていることを示し続けていた。

 私が個人的に持っている過去のソニー製品の中には、その証拠となる製品が二つある。一つはソニーMYLO(マイロ)。My Life Onlineの頭文字を取った、よくできた名称だ。この製品はいわゆる電話を搭載しない携帯電話で、タッチスクリーンやスカイプ、内蔵カメラ、基本的なアプリなど親世代が十代の子どもに与えられる、ソーシャルなすべての機能をまとっていた機器だった。こうした機能には、ひと言でいえば、のちにスマートフォンの核になるような要素がすべて含まれていた。ソニーは、アイフォーンがまだ生まれたてで、テスト使用もされていない装置だったころに、これを作り上げていた。

 私の所有する機器の山には、ソニーの電子書籍機器「リーダー」がいくつかある。そのうちの一つは、エレガントな皮革ケースに入っていて、暗がりでの読書を助けるエッジライティングを搭載したタッチスクリーンを採用する。あまり知られていないことだが、ソニー最初の、イーインク社製電子ペーパーを採用したリーダーは、アマゾンが最初のキンドルを発売するより丸1年前に発売された。それなのに、ソニーは先陣を切った強みを生かせず、この分野で首位に立つことができなかった。

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〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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  • 8月の米消費者態度指数(速報値、ミシガン大学調べ、23:00)
  • 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の初会合(ワシントン、20日まで)
  • カプラン・ダラス連銀総裁が討議に参加(23:15)
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〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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