Googleアートプロジェクトに国内美術館・博物館が参加
国宝を含む高精細画像の閲覧、館内ストリートビューが可能に

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2012/4/10 21:30
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Googleアートプロジェクトを記念して、東京国立博物館エントランスホールでテープカット。左から館長の銭谷眞美氏、参議院議員で文部科学省元副大臣の鈴木寛氏、グーグル製品開発本部長の徳生健太郎氏。銭谷氏の後ろにあるのは、ストリートビュー撮影に使用した可動式カメラ
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Googleアートプロジェクトを記念して、東京国立博物館エントランスホールでテープカット。左から館長の銭谷眞美氏、参議院議員で文部科学省元副大臣の鈴木寛氏、グーグル製品開発本部長の徳生健太郎氏。銭谷氏の後ろにあるのは、ストリートビュー撮影に使用した可動式カメラ

 グーグルは2012年4月9日、美術作品の高解像度画像や美術館内の360度画像をインターネット上で見られるサービス「Googleアートプロジェクト」に、初めて日本国内の美術館・博物館が参加したと発表した。

 参加した美術館・博物館は、足立美術館(島根県安来市)、大原美術館(岡山県倉敷市)、国立西洋美術館(東京都台東区)、サントリー美術館(東京都港区)、東京国立博物館(東京都台東区)、ブリヂストン美術館(東京都中央区)の6館。これらの施設が所蔵する国宝16件、重要文化財51件を含む美術作品計567件の高解像度画像が新たに閲覧できるようになった。

 また、東京国立博物館と足立美術館については、Googleマップと同様の「ストリートビュー」の機能で、館内の様子が見られるようになった。

Googleアートプロジェクトのトップページ。東京国立博物館所蔵の「観楓図屏風」が使われている
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Googleアートプロジェクトのトップページ。東京国立博物館所蔵の「観楓図屏風」が使われている

■日本の文化を世界に知ってもらうチャンス

 さらにグーグルは今回、東京国立博物館所蔵の国宝「観楓図屏風」(狩野秀頼)、足立美術館所蔵の「紅葉」(横山大観)の計2点を70億画素の超高解像度で撮影、同プロジェクト上に公開した。肉眼では見づらい細かい描写を詳細に閲覧できる。

 東京国立博物館館長の銭谷眞美氏は、「(同館は)高精細の画像を今までもインターネットで公開している。ただし海外からのアクセスは少ないのが現状。実際、調査をすると、海外からの来館者は2割くらいにとどまる。グーグルが展開するプロジェクトの世界的なプラットフォームに参加することで、日本の文化を世界に知ってもらう大きなチャンスになる」と、同プロジェクトへ期待を寄せた。

同図右側に描かれる、楓を鑑賞する女性達の一部。肉眼では見づらい着物の柄や人物の動作(例えば乳児に乳を含ませる女性)まで確認できる
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同図右側に描かれる、楓を鑑賞する女性達の一部。肉眼では見づらい着物の柄や人物の動作(例えば乳児に乳を含ませる女性)まで確認できる

 同館学芸企画部広報室長の小林牧氏は、同館が公開する105点の作品について、「絵画だけではなく、彫刻や工芸作品、アイヌ資料まで幅広い内容にわたる」と胸を張る。グーグルによる超高解像度撮影に「観楓図屏風」を選んだ理由については、「現在展示してあり、ストリートビューで見られる作品の中で、鑑賞者が受け入れやすいため」(小林氏)と説明した。

 東京国立博物館がストリートビューで公開した場所は、本館の1~2階(分野別・企画展示、日本美術)と、法隆寺宝物館の1~2階(古代美術)。小林氏によると、2011年10月に延べ5日間を使い、この撮影のためだけに展示内容を変更。普段は同時に展示することのない作品を並べるなどして撮影に臨んだという。

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