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ニコニコ動画で高評価、躍進する「動画師」たちの作品力
日経エンタテインメント!

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2013/4/15 6:30
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 動画配信サイトの「ニコニコ動画(ニコ動)」で公開される動画は、数が多く玉石混交の感は否めない。しかし、ユーザーからの評価を得るためにクリエーターが競い合う中で、質の高い作品が次々と生まれている。ニコ動を経てプロに転出する例も少なくない。今回はニコ動で人気を集める動画コンテンツの傾向と注目を集める人気制作者を紹介する。

 毎日数千件以上の動画がユーザーから投稿され、その総数は運営側でも把握できないという「ニコニコ動画(ニコ動)」。人気の動画は100万回以上再生されることもある。主流はイラストやCGを駆使したもの。ニコ動内で使われている「動画師」という言葉は、実写ではなく、これら「絵もの」の動画制作者を指すことが多い。

注目のニコ動クリエーター(その1:イラスト・CG系)
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注目のニコ動クリエーター(その1:イラスト・CG系)

 ニコニコユーザー文化推進セクションの「あべちゃん」こと阿部大護氏によれば、動画師の活動が活発になったのは2009年ごろからという。初期のニコ動では、ボーカロイドを使ったメジャー音楽作品を投稿したり、聴いたりする目的で使うユーザーが多かった。次第に「絵師」が描いたイラストをバックにした音楽作品が増加。さらに、静止画1枚の画面に飽き足らなくなったユーザーたちが求めたのが、イラストや歌詞テロップを音楽に合わせて動かし、その世界観を作り上げる動画師の存在だった。

 音楽から映像、そして動画へという順番で成り立った経緯があるため、動画師は絵師や音楽制作者と組んで作品を作る人がほとんど。「ニコ動の文化は、個人で、趣味で作品を作っていた人たちが集まって作り上げたもの。インターネットというツールを通してコミュニケーションを取り、それぞれの役割を補いながら作品を作っている」(阿部氏、以下同)。

 動画師の制作方法は、フリーソフトなどを使ってイラストを動かすタイプと、「MMD(MikuMikuDance)」などのCG制作ソフトを使いキャラクターをポリゴンで動かしてCG化するタイプに大別される。三重の人氏やke‐sanβ氏は前者、cort氏やビームマンP氏は後者だ。

 こうした映像作品にも、イラストや音楽のような同人マーケットがある。動画の作り手たちは、同人誌即売会の「コミックマーケット(コミケ)」や、「ボーマス(THE VOC@LOiD M@STER)」と呼ばれるボーカロイド専門の同人イベントでDVDの販売を行う。

 また、ニコ動で作品を投稿したことをきっかけにメジャーシーンで起用されたクリエーターもいる。有名なのは、ボーカロイドの初音ミクが登場する作品などでファンを獲得し、現在は映像ディレクターとしてミュージッククリップなどの制作を手がけるわかむらP氏。2月からは、cort氏を中心にニコ動で活躍するクリエーターがMMDを使って制作したテレビアニメ『直球表題ロボットアニメ』がオンエアになる。映像の世界でも、ニコ動は新たな才能を輩出しつつある。

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