年収1000万円世帯でも老後不安、原因は資産不足

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2012/12/6 7:00
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 年収が減っても着実に資産を殖やす人がいる一方で、高年収を維持しているのになぜか貯金や資産形成ができない人もいます。老後のことを考えると、コツコツとでも資産を殖やすことは、もちろん重要です。そこで「おカネがたまらない家計」を改善していく上での基本を、3回に分けて解説していきます。第1回の今回は、年収が1000万円あるのに老後に不安を感じる世帯を採り上げます。

 退職後のおカネの不安を解消するために、最も効果的なものを1つだけ挙げるとしたら何になるだろうか。「もっと給料が増えれば…」と思う人もいるかもしれないが、年収が高くても老後の生活を不安視する人は多い。実際、フィデリティ退職・投資教育研究所がサラリーマン1万人を対象に行ったアンケート調査[注]を改めて分析したところ、平均よりも高年収にもかかわらず、「老後に不安が多い」層がいることが分かった。

この人に聞きました

この人に聞きました

 「年収1000万円世帯でも、約2割が老後資金の準備を全くしていない。驚きです」とフィデリティ退職・投資教育研究所所長の野尻哲史さん。「生活費が足りなくなる」など老後不安を抱える家族と、「老後は今より良い生活が送れる」と予想する老後安心家族。2つの家族を分けるのは年収よりも資産額だ。今回、野尻さんが年収1000万円家族を分析したところ、そんな結果が出た。分岐点となったのが資産1000万円である。

老後不安家族と老後安心家族のプロフィル(イラスト:村林タカノブ)
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老後不安家族と老後安心家族のプロフィル(イラスト:村林タカノブ)

 このアンケートで、世帯年収1000万円以上は全体の約5%。そのうち年収1000万~1500万円層を「年収1000万円家族」とした。9割が40~50代、老後が視野に入る年代だ。

[注]20~59歳の会社員・公務員を対象に全国でインターネット調査を2010年2月に実施。回収数は1万976人。今回はこの調査結果から世帯年収1000万~1500万円の429人について分析した。うち9割以上が40~50代だった。

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