1本のギターさえあれば  南こうせつさん

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2012/5/23 7:00
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──出身地の大分県で田舎暮らし、まさに自然と調和した生活をしているそうですね。

 僕の一日は鳥の声で始まるんです。テレビをつけるとものすごい量の情報が押し寄せますが、パッと消すと、また鳥の声に戻っていく。そんなとき、自分の中でブレない自分を発見するんです。鳥の声、季節の移ろい、ああ、これでいいんだと。すごく心地いいです。

南こうせつ(Kousetu Minami)さん。ミュージシャン。63歳 (撮影:山下裕之)

南こうせつ(Kousetu Minami)さん。ミュージシャン。63歳 (撮影:山下裕之)

──田舎暮らしにあこがれる団塊の世代が多いです。

 これはね、大変。勧めないよ(笑)。まず孤独と闘わなきゃいけない。六本木を歩いてる若い女の子の脚を見たいとか、胸からおしりのラインを眺めたいとか、そういうのはゼロですよ(笑)。実はこれが簡単じゃない。だって男はそのために生きてるんだから。男は女性の胸からおしり、脚へのラインのために、汗を流して働き、いいスーツを買って、ワインの名前を覚え、いい女性と出会うために、みんな頑張ってる。

──全くそのとおりですね(笑)。

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 そのために、地位や名誉も欲しい、お金も欲しいと頑張るわけですが、田舎にいくと、メスのウサギかメスの牛ぐらいしかいない。でもね、そういう次元を超えて、命という本質のところまで行くと男や女を超えた、何ていうかな、命と向かい合ったときに感じるエクスタシーがあるんです。例えば秋の夜、そろそろ満月だなと思うと、僕はおいしいワインをギンギンに冷やして家族が寝た後、ベランダで月と2人でワインを飲むんです。これはたまらんですよ。

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