東日本巨大地震で大きな被害を受けた東北の太平洋岸の自治体が港湾の復旧に全力を挙げている。津波による損傷などで港湾が使えなくなり、救援物資が受け入れられないためだ。道路は各地で寸断され大量の物資搬入は難しく、各自治体は国などの協力を得て港湾の復旧を急いでいる。いち早く復旧が進んだ岩手県の釜石港では17日、食料などが陸揚げされた。
東北最大の仙台港は約半分の埠頭(ふとう)が大きな損傷を免れた。港湾に隣接する農業協同組合(JA)グループの燃料事業会社、全農エネルギーの仙台石油基地が被災。ガソリン150キロリットルが海上に漏れ出たため港は使えなかったが、17日には油の回収が進み、一部の埠頭が利用可能になった。救援物資を運ぶ船舶の第1便も入港した。
一方、宮城県の石巻港や気仙沼港では、航路にがれきやコンテナが浮遊し、船が港に入れない。
岩手県の釜石港はいち早く復旧が進み、国土交通省中部地方整備局の油回収船「清龍丸」が16日に入港。17日午前9時から食料などの陸揚げをした。水産庁や海上自衛隊の艦船も、粉ミルクや軽油、灯油などを運ぶ。宮古港にも同日、浚渫(しゅんせつ)船が着岸。支援船の入港が可能になった。
福島県の小名浜港(いわき市)は16日、地震の影響が少なかった一部の岸壁の使用を救援物資輸送用や災害救助用の船舶に限定して再開した。
青森港(青森市)はほとんど被害がなく、東北へ物資を運び込む貴重な窓口になっている。津軽海峡フェリー(北海道函館市)はトラックなどを載せた定期便を函館と運航しているほか、高速船「ナッチャンWorld」を自衛隊の災害派遣に提供している。
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