首都圏観光、「近場で涼」が今年流 海水浴場は風評の影

2011/8/13付
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 首都圏の行楽地やレジャー施設がにぎわっている。高速道路の休日上限1000円の終了もあり、遠出を避けて近場で楽しもうとする人が多いようだ。ただ、これまで広域から集客していた施設は、東日本大震災の影響で東北などからの来訪者が減り、苦戦している。

 としまえん(東京・練馬)はプールへの来場者が今週に入り急増している。12日は天候に恵まれたこともあり、例年の平日の約2倍にあたる9700人が訪れた。

 横浜・八景島シーパラダイス(横浜市)は7月16日~8月10日の来場者数が約53万人と、前年同期より13%増。「水族館などに涼しさを求めようと、首都圏からの親子連れが目立つ」という。

 プールやレジャー施設以外でも手軽に行ける施設には人が集まっている。全日本空輸の機体メンテナンスセンター(東京・大田)で開催する見学会。無料で旅客機を間近に見られるとあって、9月まで予約がいっぱいの状況が続く。

 都心から1~2時間で行ける景勝地も人気だ。ライン下りなど涼しさを味わえる名所が多い埼玉県長瀞町。「例年の1.5~2倍の観光客が来ている」(長瀞町観光協会)。仏ミシュランの旅行ガイドに紹介されたことも追い風に、家族連れやカップルが目立つ。

 宿泊施設でも、箱根ホテル小涌園(神奈川県箱根町)のお盆休みシーズンはほぼ満室。例年は1週間前でも空きがあることもあるが、「今年は7月中にほぼ埋まった」(運営する藤田観光)。

品川プリンスホテルでは子ども連れの家族向けプランを積極的に打ち出す(東京都港区)
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品川プリンスホテルでは子ども連れの家族向けプランを積極的に打ち出す(東京都港区)

 品川プリンスホテル(東京・港)は外国人客が大きく減少しているにもかかわらず、稼働率は前年並みで推移している。子ども連れの家族向けプランなど拡充したところ、首都圏近郊の客が増えている。

 しかし、例年、広い範囲から人を集めている施設では苦戦もみられる。皇居や東京タワーなどを巡るはとバス(東京・大田)の都内観光は前年割れ。同社は「震災の影響で東北などからの利用客が減っている」という。

 東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)の来園者数は7月以降、前年並みの水準に戻っている。ただ、首都圏からの来園者は増えているが、地方からの客足はまだ戻っておらず、客単価は下がっている。

 富士山五合目観光協会(山梨県富士河口湖町)は「観光客は昨年の半分以下。遠方からの客に加え、中国人客の激減が目立つ」とため息をつく。

 海水浴場では、「湘南地域の客足は(猛暑で好調だった)昨年と同水準になっている」(神奈川県茅ケ崎市)。一方、千葉県九十九里町の7月の海水浴客は例年の半分。海水の放射線検査を実施するなど、安全性をPRしているが「ここまで客足が減るとは」と九十九里町の担当者は頭を抱える。

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