図書館の貸出数最多の5.4冊 10年度1人平均

2012/11/1付
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 2010年度に全国の公共図書館が貸し出した本が国民1人あたり5.4冊になり、過去最高を更新したことが31日、文部科学省の社会教育調査(中間報告)で分かった。同省は、開館時間を夜遅くまで延長するなどサービスの向上に加え、高齢化が進んで余暇を図書館で過ごす年配者が増えたことが要因とみている。

 調査は3年ごとに実施している。学校を除き、一般の人が利用できる公共図書館3274施設の利用状況をまとめた。東日本大震災の被害が大きかった岩手、宮城、福島の3県は貸出冊数などの調査は対象外とした。

 図書館数は3年前に比べて109館増えた。本の貸出冊数は延べ約6億6千万冊で5.0%増え、国民1人あたりでも0.5冊増えた。本を借りた人は延べ約1億8千万人で6.5%上回った。いずれも過去最高で、国民全員が年に1.5回ずつ借りた計算になる。

 児童用図書の貸出冊数は延べ約1億7千万冊で、小学生1人あたりでは26.0冊だった。10年度から集計方法を変えたため単純比較はできないが、07年度は18.8冊だった。

 本の貸出冊数が伸びている理由について、文科省調査企画課は「団塊の世代の大量退職が始まり、空いた時間に本を読んで過ごす人が増えたのではないか」と指摘。1回あたりの貸出冊数の上限緩和や、閉館時間を遅らせるなどサービス向上に力を入れる図書館が増えていることも要因という。

 東京都新宿区立大久保図書館は10年度から、平日の閉館時刻を午後7時から午後9時45分に延長した。仕事帰りの社会人も立ち寄れるようにするためで、同年度の貸出数は3年前に比べて9.2%増えた。利用者からも「遅くまでやってもらって助かる」との声が寄せられているという。

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