裁判員裁判で全面無罪 二審、初の逆転有罪 東京高裁

2011/3/30付
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 チョコレート缶に隠した覚醒剤を密輸しようとしたとして覚せい剤取締法違反罪などに問われ、一審の裁判員裁判で全国初の全面無罪判決を受けた安西喜久夫被告(60)の控訴審判決で、東京高裁(小倉正三裁判長)は30日、「被告の供述は信用しがたい」として一審判決を破棄し、懲役10年、罰金600万円の逆転有罪を言い渡した。

 裁判員裁判の全面無罪判決が控訴審で覆るのは初めて。被告側は「裁判員制度を否定する判決だ」などとして、即日上告した。

 缶に覚醒剤が入っていることを被告が知っていたかどうかが争点となった。昨年6月の一審・千葉地裁の裁判員裁判判決は、知っていたとした検察側主張について「合理的疑いが残る」として無罪を言い渡した。

 控訴審で小倉裁判長は「被告は虚偽の供述が通用しなくなるとその都度、説明を変えており信用しがたい」と指摘。税関検査で「他人からの預かり物はない」とウソをついた状況などから「覚醒剤の存在を知っていて持ち込んだ。一審は証拠の評価を誤り、事実誤認がある」と認定した。

 そのうえで「持ち込んだ覚醒剤は約1キロと大量で、厳しい社会的非難は免れない」として逆転有罪とした。一審の求刑は懲役12年、罰金600万円だった。

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