過去の浸水区域一目で 岩手の国道に標識設置

2012/8/27付
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 ここから過去の津波浸水区間――。東日本大震災の津波被害を踏まえ、国土交通省三陸国道事務所(岩手県宮古市)は27日、岩手県の国道45号で新たな津波標識の設置を始めた。これまで県の予測を基に「浸水想定区域」の標識を設けてきたが、実際に過去の津波で浸水した場所を明示することでドライバーや周辺住民に一層現実味を感じてもらい、避難に役立ててもらう狙いがある。

 同事務所は東日本大震災の津波に加え、明治三陸津波(1896年)、昭和三陸津波(1933年)、チリ地震津波(1960年)を分析し、最も被害が大きかった津波で浸水区域を認定した。県北部は明治三陸、県南部は東日本大震災の津波が大きい傾向があり、県内の国道45号の浸水区間は従来の36.5キロから、42.5キロに延びる。

 この日、同県野田村で新しい標識を設置した。同事務所は本年度内に全28区間で設置工事を完了する予定で、国交省東北地方整備局によると、宮城、福島両県でも標識設置を検討している。

 ほかにも、浸水区間のどの位置を走っているかを知らせるため「前方500m 後方200m」などと書いた標識も取り付ける。同事務所の金ケ瀬光正副所長は「津波がどこまで来たかを忘れない目印としてほしい」と話した。〔共同〕

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