「一緒にいてけれ」 母の指輪手に避難所でプロポーズ

2011/3/26付
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 「大事にすっから、これからはずっと一緒にいてけれ」――。宮城県南三陸町の男性が地震で連絡が取れなくなった交際相手を捜し出し、避難所でプロポーズした。契りの証しとして手渡したのは、津波で壊れた自宅から見つけた、父が母に贈った婚約指輪。大震災の爪痕が今も残る海辺の町で、若い男女が新たな一歩を踏み出した。

婚約指輪を見つめる芳賀智江さん(24日、宮城県南三陸町)=写真 山口啓一
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婚約指輪を見つめる芳賀智江さん(24日、宮城県南三陸町)=写真 山口啓一

 男性は南三陸町の水産加工会社に勤める高橋麗さん(25)。津波からは間一髪逃れたが、約1年半交際していた同県気仙沼市の会社員、芳賀智江さん(24)と全く連絡が取れなくなった。

 手掛かりが得られぬまま、同市の避難所を夢中で回った。芳賀さんの妹と再会し、生存を確認できたのは地震の5日後。ただ、避難先は依然、分からず「もう会えないかも」と不安もよぎった。

 地震から11日目。ようやく市内の避難所で芳賀さんを見つけたとき、高橋さんの心は固まった。「もう二度と離れたくない」。避難所での求婚。自宅のたんすから指輪を見つけた両親も、背中を押してくれた。

 「生きて会えただけで幸せ。心配してくれた気持ちが十分伝わり、感動した」。芳賀さんは恥ずかしそうに振り返りながら、サイズの合わない指輪をいとおしそうに見つめていた。

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