環境省は23日、海水浴場で遊泳が可能な放射性物質濃度の目安を発表した。放射性セシウムは1リットル当たり50ベクレル、ヨウ素は同30ベクレルで、いずれも水道水より厳しくした。海水浴によって新たな被曝(ひばく)につながる危険性を考慮した。同省によると、現時点で目安を上回る海水浴場はないとしている。
目安は東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けた対策で、適用するのは今夏だけ。法律に基づかず、海開きするかどうかの判断は各自治体にゆだねられる。
安全の目安は子供が7~8月の2カ月間、毎日5時間泳ぐという条件で被曝量を試算。セシウムとストロンチウムからの被曝量は年間69マイクロ(マイクロは100万分の1)シーベルト、ヨウ素からは同98マイクロシーベルトにとどまるとした。水道水の暫定基準値はセシウムが1リットル当たり200ベクレル、ヨウ素が同300ベクレルで、海水浴場の目安はいずれも厳しく設定した。
海水浴による被曝量を抑えるための注意喚起も実施する。遊泳後は体を洗うだけでなく、うがいも求める。傷口から放射性物質が体内に取り込まれるのを防ぐため、けがが治るまでは遊泳を控えるよう呼びかける。
環境省によると、全国の自治体が計135カ所の海水浴場で放射性物質濃度を測定。福島県いわき市の1カ所を除き、セシウム、ヨウ素とも検出限界未満だった。いわき市も、ヨウ素は検出限界未満で、セシウム濃度は1リットル当たり13ベクレルと目安を下回っていた。
海水浴場、放射性セシウム、東京電力
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