がんの種類や性別、年齢などを選択して診断から5年後の平均生存率を確認できる検索システムを、国立がん研究センターの研究グループが開発した。23日からインターネット上で公開。診断日からの日数を指定して、その期間生存した患者だけに絞った生存率(サバイバー生存率)を調べられるのが特徴で、30種類以上のがんの生存率を調べることができる。
利用者は「大腸がん」「診断された日から600日経過」「40代男性」など、自分と似た患者の生存率を調べることができる。このほか診断時のがんの進行度(病期)や、内視鏡や外科的手術などの術式も検索項目として選択できる。
検索システムは、「全国がん(成人病)センター協議会」(全がん協)に加盟するがん専門病院など31施設で1997~2004年に診断、治療を受けた約24万症例を集計した。名称は「全がん協生存率集計システム KapWeb」で、全がん協のホームページから利用できる。
研究グループによると、利用者が生存日数など任意の条件を指定して生存率を検索できるシステムは初めてという。
主任研究者を務める千葉県がんセンター疫学研究部の三上春夫部長は「がんによっては、一定期間経過すると再発の時期を乗り切り、生存率が改善することを知ってほしい」と話している。
三上部長によると、全がん協加盟施設だけのデータなので、一般のがん生存率よりも成績は高い。今後、1年当たり約4万症例が追加される予定という。
国立がん研究センター、サバイバー生存率
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