大卒就職率、氷河期並み91.8% 下げ幅過去最大

2010/5/21付
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 大学を今春卒業した就職希望者の就職率が前年度を3.9ポイント下回る91.8%になり、2年連続で悪化したことが21日、文部科学省と厚生労働省の調査で分かった。1996年度の調査開始以来、就職氷河期と呼ばれた99年度の91.1%に次ぐ低さ。前年度からの下げ幅は過去最大だった。高校新卒者の就職状況も悪化し、深刻な就職難が浮き彫りになった。

 全国の大学など112校を抽出し、4月1日現在の就職状況を6250人に聞き取り調査した。

 大学生の就職率は男子が92.0%、女子が91.5%でいずれも前年度を3.9ポイント下回った。国公立・私立、文系・理系を問わず下がり、下げ幅も軒並み過去最大になった。

 文科省の担当者は「不況で企業が採用数を絞ったことが最大の原因。中小企業は採用意欲があるのに、学生が安定を望んで大企業志向を強める雇用のミスマッチが広がったことも影響した」と分析している。

 地域別では九州が88.9%(同2.9ポイント減)と最も低く、中部が93.6%(同5.3ポイント減)、近畿が94.7%(同2.1ポイント減)。関東は90.6%(同6.1ポイント減)で、下げ幅が最も大きかった。

 大卒者のうち就職を希望した人の割合は66.8%(同3.6ポイント減)で、2年連続で低下した。「内定が得られないため、やむなく大学院に進んだり、就職活動そのものをやめたりした学生も多かった」(文科省の担当者)という。

 高校の新卒者については、厚労省が学校やハローワークを通じて求職した人の3月末の内定状況をまとめた。内定を得たのは約14万4千人で、内定率は93.9%。2年連続の悪化で、前年度に比べて1.7ポイント減った。求人倍率は1.29倍で前年度を0.52ポイント下回った。

 就職を希望する高卒者全員を対象にした文科省の調査でも就職率は91.6%と同1.6ポイント下落した。学科別では工業が97%(同1ポイント減)、情報が94.9%(同4.3ポイント増)、福祉が94.9%(同1ポイント減)と専門学科が健闘したのに対し、普通科は86.6%(同2.6ポイント減)と苦戦が目立った。

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