六カ所村再処理工場の敷地 過去に2度、火砕流到達か

2014/1/19付
共有
保存
印刷
その他

 日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の敷地に、火山噴火に伴う火砕流が3万2千年前と1万5千年前の2回到達した可能性が高いことが19日、原燃が原子力規制委員会に提出した資料で分かった。いずれも南西約60キロの活火山「十和田」(青森、秋田両県)の噴火によるもので、原燃の調査で痕跡が確認された。

 規制委の「火山影響評価ガイド」は、火砕流が及ぶ可能性が小さいと評価できない場合は原発の建設を禁じており、規制委が進める再処理工場の審査で、これらの痕跡をどう判断するか注目される。

 十和田は約20万年前に活動を開始、大規模噴火による陥没(カルデラ)に水がたまって十和田湖ができた。原燃は「敷地は火砕流の到達した末端部分。カルデラができるような大規模噴火が発生するとしても数万年先だ」と主張。再処理工場の運用期間中に再び火砕流が到達する可能性は十分に小さいが、火山活動を監視するとしている。

 敷地に到達したとみられるのは3万2千年前の「大不動火砕流」と、1万5千年前の「八戸火砕流」。八戸火砕流は敷地内で軽石の混じった斑点状の火砕流堆積物を確認。厚さは約20センチだった。敷地南の鷹架沼付近では大不動火砕流の堆積物が見つかった。敷地内でも、大不動火砕流によると考えられる小さな軽石が確認された。

 敷地北側でも2つの火砕流に由来するとみられる軽石が見つかっており、火砕流が敷地北側まで広がった可能性がある。

 群馬大の早川由紀夫教授(火山学)は「火砕流の挙動と十和田湖からの距離を考えると、到達していても不思議はない」と指摘。ただ、原燃の資料は不十分で「火砕流の直前に高く上がった噴煙から降り積もった軽石を見ている疑いがある」として、規制委による再調査が必要ではないかとしている。〔共同〕

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 29日 7:01
29日 7:00
東北 29日 7:01
29日 7:00
関東 29日 7:01
29日 7:01
東京 29日 7:00
29日 7:00
信越 29日 7:00
29日 7:00
東海 2:00
1:31
北陸 29日 6:32
29日 6:30
関西 29日 6:02
29日 6:00
中国 29日 6:32
29日 6:28
四国 29日 6:32
29日 6:25
九州
沖縄
29日 1:31
28日 22:41

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報