がん研究センター、中性子線治療の臨床研究開始へ

2011/1/18付
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 国立がん研究センターは18日、放射線の一種を使ってがん細胞を狙い撃ちする新しい放射線治療の臨床研究を始めると発表した。小型の専用治療機器を同センター中央病院(東京・中央)に設置し、2012年度内にも稼働させる。既存の治療法では治りにくい膵臓(すいぞう)がんや脳腫瘍、肺がんなどの治療法として確立を目指す。

 新治療法は放射線の中性子と、がん細胞に取り込まれる特殊な薬が反応する仕組みを利用。患者に薬を注射してから中性子線を外部から当て、がんだけを攻撃する。周囲の細胞には作用せず副作用がほとんどない。

 中性子を発生させる装置は底面が直径3メートル、長さ5メートルの円筒を横にした形状。患者は装置の下にある治療台で中性子線を受ける。専用棟は既に着工し、2年弱で完成を見込む。小型装置を病院に設置して治療に使うのは世界初という。

 センター内の倫理委員会の承認を経て年間90人程度の患者を対象に臨床研究を始める予定。将来は「厚生労働省の承認をとり、先端医療技術として確立させたい」(嘉山孝正理事長)。これまで中性子線を作るには原子炉などの大型施設が必要で、治療普及の妨げになっていた。

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