虚偽説明で勧誘の疑い 安愚楽牧場元社長ら3人を逮捕

2013/6/18付
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 「和牛オーナー制度」が行き詰まって経営破綻した安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)が、虚偽の説明で顧客を勧誘していた疑いが強まったとして、警視庁捜査2課は18日、特定商品預託法違反(不実の告知)の疑いで同社の元社長、三ケ尻久美子容疑者(69)ら旧経営陣3人を逮捕した。

 全国7万人超から出資を募り、総額約4300億円の負債を抱えて経営破綻した一連の和牛商法問題が刑事事件に発展した。

 三ケ尻容疑者のほかに逮捕したのは、同社の元専務執行役員、増渕進容疑者(59)と同、大石勝也容疑者(74)。逮捕容疑は2011年4~7月、約100人の顧客に対し、保有する牛が不足しているのに十分な牛が存在するように装った嘘の説明をした疑い。

 同課によると、同容疑者らは繁殖牛に割り当てられる「耳番号」を偽造。既にオーナーが存在する繁殖牛について、新たに耳番号を設定するなどして、牛の数を水増ししていたという。

 消費者庁が破綻後に行った調査では、11年までの5年間にも、飼育していた牛が出資金額から推定される頭数の7割弱だったことが判明。景品表示法違反にあたるという指摘を受けていた。

 安愚楽牧場は1981年に設立。繁殖牛のオーナーから金を集め、直営牧場などで飼育、生まれた子牛の売却代金を配当する事業を展開してきた。年3~8%の利回りをうたい、低金利下での資金の運用先として人気を呼んだ。破綻時のオーナーは全国で約7万3千人にまで膨らんでいた。

 11年8月に総額約4330億円の負債を抱え、東京地裁に民事再生法の適用を申請。同地裁は同年11月、管財人による管理を命じた。管財人の調査で、餌代が確保できないほど資金繰りが悪化し、飼育中の牛が大量死しかねない状況にあることが分かり、同社は破産手続きに移行した。

 同社は破綻の理由について「福島第1原発事故の風評被害で肉牛の価格が下落し、解約を求めるオーナーが相次いだ結果、経営が行き詰まった」と主張していた。

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