福島市の新米で規制値超すセシウム 出荷自粛要請

2011/11/16付
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 福島県は16日、福島市大波地区の農家が生産し、今秋収穫された玄米から国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える同630ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。東京電力福島第1原子力発電所事故後、コメの規制値超えは初めて。同県はこの農家に出荷自粛を求めるとともに、同地区で今年生産したコメの出荷を当面、見合わせるよう要請した。

福島市産のコメから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出され、記者会見する福島県の担当者(16日夜、福島市)=共同
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福島市産のコメから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出され、記者会見する福島県の担当者(16日夜、福島市)=共同

 同県によると、規制値超えのコメは14日、JA新ふくしま(福島市)の簡易検査で高い数値を示したため、同市の検査機関で再度分析したところ同630ベクレルを検出。同じ農家が生産したコシヒカリ約840キログラムは市場に流通していないという。

 大波地区では今年、農家154戸が約192トンのコメを生産。県が9~10月に実施・公表した同地区産のコメの予備調査や本調査では、同136~28ベクレルを検出したが規制値は下回っていた。

 県は規制値超えを確認した16日、連絡が取れた同地区の86戸に聞き取り調査を実施。この結果、約1トンは地元の米穀店などに出荷済みで、それ以外は大半をJAや農家の倉庫で保管しているとの回答を得た。県は残る農家への聞き取りや出荷分の流通先を確認するとともに、同地区の農家を全戸調査して原因究明を急ぐ。

 同県産コメを巡っては、9月に同県二本松市での予備調査で規制値と同じ500ベクレルが検出されたが、作付けが行われた全ての市町村の一般米のサンプルを対象にした本調査では10月12日、いずれも暫定規制値を下回ったことを確認。同県の佐藤雄平知事は「県産米の安全性が確認された」と宣言していた。

 県担当者は規制値超えについて「厳しい基準で調査してきたので、意外だった」とした上で「県内のJAなどは放射性物質が不検出だった地区のコメのみを市場に流通させており、安全性は相当に担保されていると思う」と話した。

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