「原爆の子」サダコの青春描いた絵本英訳 原作者友人

2011/1/16付
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 広島市の平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルで、白血病を患い被爆10年後に12歳で亡くなった佐々木禎子さんの思春期の素顔をつづった絵本「想い出のサダコ」の英訳版「Memories of Sadako(メモリーズ・オブ・サダコ)」が完成した。

 2005年に出版された日本語版の作者は、08年に67歳で亡くなった被爆者の大倉記代さん。14歳の時、入院中の禎子さんと同じ病室で3カ月間を共に過ごした。

 2人で鶴の折り方を工夫したり、折った数を競争したりして楽しむ様子、雑誌の投稿欄で文通の相手を見つけたエピソード、背伸びをして森鴎外の小説「雁(がん)」を読んだこと……。絵本では思春期の入り口に差し掛かった禎子さんの姿が生き生きと描かれている。

 英訳は「サダコと同じように、核兵器の被害で苦しむ人をつくってほしくない」との大倉さんたっての希望。生前に交友のあった広島市の非常勤講師、宮本慶子さん(59)らが「大倉さんの表現を忠実に」との思いで実現させた。

 出版元の担当者は「人間としてときめき始めた時期に命を奪われる残酷さ。世界の人に、そして日本の若い人にも読んで知ってほしい」と話す。

 全64ページで定価840円。問い合わせは、よも出版(電)0467・46・1335。〔共同〕

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