南海トラフ沿い海底下1000メートルに地震計 海洋機構が直接観測

2013/2/5付
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 海洋研究開発機構は5日、巨大地震の発生が心配される紀伊半島沖の南海トラフ沿いで、海底下約1000メートルの穴に入れた地震計で観測を始めたと発表した。ひずみ計や温度計、圧力計なども設置。地震が多発する「地震の巣」を直接調べる世界初の試みという。従来見逃していた小さい地震動や地殻変動も捉え、巨大地震に至る仕組みの解明や防災に生かす。

 海洋機構は2010年、大型探査船「ちきゅう」で紀伊半島沖の水深1938メートルの海底下に穴を掘り、地震計やひずみ計を収めていた。今回、熊野灘の海底にある地震・津波観測網「DONET」を通じてデータの収集を始めた。

 実際に地震が起きるプレート(岩板)境界の近くで、微小なひずみや地殻変動を観察できる。従来の観測網では難しかった地震の兆候も調べられると期待している。観測データを正確に解釈する研究も必要になる。

 日本周辺は日本列島が乗る北米プレートやユーラシアプレートに、太平洋プレートやフィリピン海プレートが潜り込んでいる。紀伊半島沖ではマグニチュード(M)8級の東南海地震や、M9級の南海トラフ沿いの超巨大地震が起きる恐れが指摘されている。

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