火星探査機、つり下げて着陸へ NASA史上「最高難度」

2012/8/4付
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 【ワシントン=共同】火星の生命の痕跡を探る米航空宇宙局(NASA)の大型無人探査機「キュリオシティ」が6日午前(日本時間同日午後)、赤道付近のクレーターへの着陸に挑む。

 過去最大の探査機を無事に下ろすため採用されたのは、母船からつり下げるSF映画のような新手法。「NASA史上、最高難度の冒険的な仕事」とされる着陸が成功するのか、注目される。

 キュリオシティは全長約3メートルの軽乗用車ほどの六輪車で、ロボットアームやドリル、レーザーなどを備える。土壌や大気などの成分を自動で分析する約10種類の装置を搭載して「火星科学研究所」とも呼ばれ、重さは約900キロある。

 NASAの探査機の火星到着は2008年のフェニックス以来。これまでは逆噴射しながら降下する手法や、機体をエアバッグで包みゴムまりのように着陸する手法だったが、重すぎるキュリオシティには使えない。

 そこでNASAは母船からゆっくりつり下げる「スカイクレーン」という方法を考案。キュリオシティと母船はカプセルに収められ、高度125キロの火星の大気圏に秒速6キロの猛スピードで突入。高熱に耐えた後にパラシュートで減速する。

 母船はキュリオシティを抱えたままカプセルから離脱。ジェットを逆噴射してバランスを取りながら降下し、高さ約20メートルで空中に浮遊し、3本のワイヤでキュリオシティを下ろす。着陸に成功するとワイヤを切り、母船は飛び去り近くに落ちる。

 大気圏突入から着陸まで、わずか7分間。日本の宇宙航空研究開発機構の専門家から「本当にこんな技術が実現できるのか」との声も上がるほどで、小さなトラブルでも25億ドル(2千億円)をかけたプロジェクトが台無しになる恐れがある。

 キュリオシティは、オバマ政権が目指す将来の有人火星探査への重要なステップ。ダグ・マッキスチョンNASA部長は「リスクを伴う仕事だが、火星探査はいつもそうだ。難しい任務ほど、得られる成果も大きい」と話している。

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