文部科学省の科学技術政策研究所は3日、研究論文数などを基準に国内の大学の競争力を分析した結果を発表した。研究分野ごとに過去15年間で論文の質や量の変遷をみると、多くの大学で化学が質、量ともに低下していた。これまで日本人のノーベル賞受賞者を多く輩出してきた化学分野だが、「中国が台頭し、日本は存在感が下がっている」と同研究所は指摘している。
2002~11年で1千本以上の論文を発表した日本の128大学を対象に調査した。他の論文から引用された回数を基に、論文の質を数値化した。論文数の世界シェアと併せ、各大学の特徴を分析した。
化学分野で日本の論文は質量とも低下傾向にあり、世界でトップレベルに属する大学は東京大や京都大などに限られた。
日本の化学の論文数(08~10年)は8888本。02~04年と比べ2%減った。他の先進国では見られない状況という。
一方、物理学や臨床医学の論文数は10%以上伸びた。物理学ではトップレベルにある名古屋大や京大をはじめ、多くの大学が伸びていた。
大学、論文数、科学技術政策研究所、化学
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